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2018年10月06日 12時29分 JST | 更新 2018年10月06日 12時29分 JST

「鮮魚列車」が走った築地市場 83年の歴史に幕

当時最新の冷蔵庫や冷凍庫を備えた築地は、世界最先端の魚市場でした。

朝日新聞社
空から見た末期の国鉄東京市場駅。東京都中央卸売市場築地市場内にあり、カーブした屋根の水産物卸売場に直接貨車を横付けできるようになっている。貨物線は汐留駅の側線扱いで残り鮮魚列車の発着もあったが、1987年に廃線となった=1982年4月、朝日新聞社ヘリコプターから

「鮮魚列車」が走った築地市場 83年の歴史に幕

 世界最大級の水産物卸売市場、築地市場が6日の営業を最後に、83年の歴史に幕を閉じます。

 築地市場を上空から眺めると、建物が虹のように湾曲しているのは、貨物列車が走っていた名残です。昭和初期の物流の主役は鉄道。築地市場は、貨物列車で魚を運び込めるように建てられたので、レールに沿って建物が湾曲しているのです。市場正門から約400メートル西に、当時の踏切の信号機が1基だけ残っています。

 江戸時代から大正末まで、魚市場(うおいちば)は日本橋にありました。その頃、魚は船で運んでいました。しかし、物流の主役が鉄道になり、日本橋は時代遅れになってしまいました。大正時代末の関東大震災で日本橋の魚河岸が壊滅し、貨物列車に対応できる築地市場が生まれたのです。

 当時最新の冷蔵庫や冷凍庫を備えた築地は、世界最先端の魚市場でした。しかし、その後、トラックが物流の主役になりました。築地は、改修を続けて対応してきましたが、建物も老朽化が進みました。そこで、移転先として整備されたのが豊洲市場なのです。

(朝日新聞デジタル 2018年10月06日 01時15分)

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