抱っこひものダニエル・クレイグを「去勢されたボンド」と揶揄したTV司会者、番組中に仇討ちされる

抱っこひもを使うすべての男性のために、リベンジが決行された。
ダニエル・クレイグ氏(October 26, 2015)
Luke MacGregor / Reuters
ダニエル・クレイグ氏(October 26, 2015)

映画「007」のジェームズ・ボンド役で知られる俳優ダニエル・クレイグ氏が娘を抱っこひもで抱えている写真について、イギリスのジャーナリストが「去勢されたボンド」などと馬鹿にするツイートをしたところ、「大炎上」する騒ぎになっている。「自分の価値観を押し付けるべきではない」などと、批判が押し寄せているのだ。

問題の投稿をしたのは、英大衆紙「デイリー・ミラー」や「サン」などで編集者を務め、現在はイギリスの人気テレビ番組「グッド・モーニング・ブリテン」の司会を務める評論家のピアース・モーガン氏。「毒舌ジャーナリスト」として知られる。

モーガン氏は10月16日、9月に女児が誕生したばかりのクレイグ氏の抱っこひも姿の写真を添えて、「あぁ、007よ。あなたもなのか!? #抱っこひも #去勢されたボンド」とつぶやいた。

この投稿に、批判が殺到。映画「キャプテン・アメリカ」や「アベンジャーズ」で人気の俳優クリス・エバンス氏も以下のように批判コメントを投稿した。

「他の男性がどのように子どもを抱っこしてるのかを気にするなんて、あなたのほうこそ"男らしさ"について、まったく分かっていないのでは? "男らしさ"を比べて時間を無駄にしている男性こそ、心のなかで恐れ感じているのだろう」

さらにモーガン氏は、自身の番組で、手痛い仇討ちにあった。翌日の番組で、ゲストから顔にパイをぶつけられたのだ。

ゲスト出演したイギリスの人気タレント、ハリー・ヒル氏は、抱っこひもを使うすべての男性のためのリベンジを決行。「これはダニエル・クレイグの分!」などと叫んで、モーガン氏にパイを叩きつけたのだった。

なお、18日現在でも、TwitterやInstagramに、#papoosegate タグのついた抱っこひも姿の男性の写真が多数投稿されているのが確認できる。