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2019年01月30日 09時01分 JST | 更新 2019年01月30日 09時01分 JST

【イヤイヤ期】「お店で子どもが駄々こねて反抗。どうすればいい?」 カリスマ保育士・てぃ先生に聞いてみた

《育児相談 #てぃ先生に聞きたい 第1回:イヤイヤ期の子どもの気持ち》

てぃ先生

ハフポストでは、子育てを応援するカテゴリ「子どものじかん」を始めます。なかなか聞けない育児の悩みを、カリスマ男性保育士のてぃ先生に相談する連載がスタート。第1回のテーマは、ズバリ「イヤイヤ期の子ども」のポイントと対処法です。

【育児のお悩み相談】

スーパーなど商業施設で子どもが駄々こねて、ひっくり返って反抗してきます。

すぐに抱っこしたり、欲しいものを買ってあげたりしたくないけど、周りの視線が気になってしまい......。こんなとき、てぃ先生ならどうしますか?(30代女性)

たまに見かける光景ですね! 泣き喚きながら床に寝転んで必死のアピール。周りから見る分には可愛らしいですけど、それに付き合うママパパたちはさぞ大変なことと思います。

僕は保育士として働いていますが、やっぱり保育園でも同様のことはあります。その際に気をつけているポイントと対処法をお伝えします。

その前に、これが起こる理由をおさえておくとイライラがグッと減りますので、その説明からしていきます。

この行動はだいたい2歳前後に見られるもので、いわゆるイヤイヤ期と重なっています。1歳くらいではまだ自己主張はほとんどありませんし、逆に年中・年長さんになってもこれをしている子どもは多くありません。

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(写真はイメージ)

イヤイヤ期の特徴はたくさんありますが、1つポイントとなるのが「負けず嫌い」です。

思い返してもらいたいのですが、例えばスーパーで「お菓子がほしい!」と床に寝転び、ママパパが根負けして買い与えたのに、家の玄関についた途端その辺にポイッと置いたまま遊び始める、こんなようなことがありませんでしたか?「せっかく買ったのになんなんだ...」とガッカリしますよね。

この時期の子どもは「何でも自分でできる!やりたい!」という意欲が強く、同時に「ママパパに手伝われたくない!」「負けたくない!」という気持ちも持っています。

ですから、実は「お菓子がほしい」のではなく「買ってもらえない=負けた」という悔しさから、なんとかママパパを負かそうと抵抗している場合があるわけです。そして、まだまだ羞恥心は育ちきっていませんから、どこだろうと構わず寝転び、声をあげる、これが大きな理由の一つになります。

では、どうすれば良いのでしょうか。

冒頭で保育園でもこのようなことがあります、と書きましたが、実際にこれが起こると保育士でも手をやきます。

その子が納得するポイントを探りながら交渉していくスタイルをとることが多いですが、最もやってはいけないことは「無視や放置をすること」と「言い返すこと」です。

「もうしらないよ!」とその場を去る素ぶりを見せることは不安を煽り、言い返すことは、ますます状況を悪化をさせるだけです。

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(写真はイメージ)

効果が高い対処法

(1)イライラしていることと思いますが、一度グッと堪えてください。ここの難易度が最も高いかもしれませんが、状況を良くするためです。

(2)その次に子どもが訴えていることを認める言葉がけをしてください。「このお菓子ほしかったんだね」「買わないって言っちゃってごめんね」。この何気ない言葉で子どもは結構スッキリします。「負かす」ことが達成していますから。

(3)それから必要なのがハグや抱っこなどのスキンシップです。子ども自身、頭の中が混乱していますから、抱きしめることによって落ち着きやすくなります。

こう書くと「それでは結局お菓子を買うことになるのでは?」と思われるかもしれませんが、「負かす」ということが達成しているので、ただ「買わない」ではなく理由をきちんと説明すれば納得が得られやすくなります。

また、スキンシップの過程で「こんなに大きい声がでるようになったんだね!」などと、あえて子どもを褒めることで満足度が増し、更に納得が得られやすくなるでしょう。

いろいろ対処法を書いてきましたが、事前におさえておくと良いことがあります。

(1)普段から遊びの中で「子どもが勝つ」経験を増やし、その際には思い切り褒めること。これがあると、そういった無駄な場面で勝とうという意識がなくなります。

(2)スーパーなどへ行く前は、子どものプライドを傷つけないようにすること。イヤイヤ期の子どもは何でも自分でやりたいと思っていますが、実際には上手くできず、子ども自身イライラしたり、葛藤の中にいることが多いです。その状態でスーパーなどへ行くと発散の機会になりかねませんので、タイミングを図ることもポイントです。

よく気になさる方がいるのですが、子どもの主張を認めたからと言ってワガママになることはありません。むしろ認めてもらえないことの方が不安定になり、あれやこれや様々な大人が困る手で主張をするようになります。

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(写真はイメージ)

十分な承認を得ることで子どもの中でオンオフやメリハリが生まれやすくなりますから、この時期の子どもの主張は否定をする前にまずは「認める」と良いです。

イライラする気持ちはとても分かりますが、大人が意地を張ると状況がますます悪化します。イヤイヤで手がかかる時期だからこそ、普段から子どもをよく褒めて、スキンシップをたくさんしてみましょう!

てぃ先生

現役保育士。読み方はT先生。ブロガー、コラムニスト、保育園の監修・研修、保育・子育てアドバイザー、講演、保育・育児事業企画、メディア出演など。著書はコミックも合わせて累計50万部を突破。保育園の口コミサイト「保育地図」を監修。 Twitter:https://twitter.com/_happyboy

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