こちらに来て1ヶ月が経った、森下です。
▶ミャンマーの麺料理にして代表的ローカルフード「モヒンガー」をいただきました
私はミャンマーに関する事前情報がほぼ無い状態(入社前に一度オフィス視察に来たのが初訪問)で、勤務を開始しました。
そんな私が、実際に働き始めてから得た気付きをお話しします。
1.解決すべき課題がありすぎる!
▶エレベーターも時おり止まる(恐怖)
長くいる人からすればここ数年でも相当便利になったそうですが、マクドナルドもスターバックスも、日本のコンビニも、まだミャンマーにはありません。
それ以上に、交通渋滞や停電などインフラもまだまだ整っていません。
外資規制などの制約もあり、まだ進出していない事業・サービスがたくさんあります。
「アジアのラスト・フロンティア」と呼ばれる所以を日々感じています。
不便さは生活の上で時にストレスにもなりますが、ポジティブに捉えると、ミャンマーの将来のために必要な仕事がまだまだたくさんあるということなのです。
▶ローカルコンビニならあります
ここで日本人のひとりとしてできることは、ミャンマーを日本化することではなく、ミャンマーが大切にしている部分を残しつつ、どのような解決方法が今後にとって望ましいのかを考えながら仕事をすることだと思います。
▶停電もよくあるので、対策もバッチリ
こちらで働いている方の話を聞いていると、「あ~、その仕事は今のミャンマーに必要ですね!」と激しく共感する場面が多々あります。
自分の体がたくさんあれば関わりたい仕事が、ここにはあふれているのです。
2.会社の規模やミャンマー歴に関係なく仕事ができる
▶友人曰く「ヤンゴンの竹下通り」、Hledan Market(レーダン・マーケット)
これは、もちろん業種にもよる話だと思います。
私は人材紹介を中心とした仕事をしていますが、特にサービス業は市場が未成熟なため、良いサービスを提供すれば、会社の規模が大きくなくても、進出歴が浅くても、今の段階であれば選ばれる可能性は十分あります。
▶ミャンマーの学生向け教育・就職フェア
私が働く会社は現在スタッフ約10名(うち常駐の日本人は私を含めて2名)。
現在の体制になって1年を過ぎたところですが、Facebookページはすでに約40万「いいね!」されるほど認知されていて、これから事業規模・領域共に拡大するフェーズです。
また仕事をする中で、特に日系企業同士の結び付きは非常に強いように感じます。
ミャンマーを盛り上げる日本の同志として、お互いに支え合いながら、公私ともに良好な関係を築けています。
3.国家プロジェクトが動き出している
ちょうど2016年は新政権がスタートした年。
あらゆる場面で今後、改革が進みます。
例えば先日私が参加した日本ーミャンマー両国が関わる会合では、「今年は教育改革元年」という話がされていました。
教育改革の第一歩として、小中高の学校制度がこれまでの11年間から12年間に変わる予定のようです。
この変更により、海外の大学からも同じ高校卒業資格として認められるようになれば、高校卒業後の選択肢も今まで以上に広がってきます。
それ以外の分野でも、日本が国を挙げてミャンマーの発展に貢献しようとしている場面を目にします。
そういったプロジェクトに日本側から関わる方とお話しする機会もあり、ミャンマーにいながらにして、日本との新たなネットワークができる喜びもかみしめています。
▶HIDA(海外産業人材育成協会)の式典
このように、まさに「これから!」のミャンマーですが、私はミャンマー発展のその先に、別の期待も抱いています。
それは「ミャンマーが発展することで、日本のより良いパートナーになる」こと。
▶街中にもパゴダ(仏塔)が
今の日本に足りないものをASEAN諸国の人たちが補うことで、お互い助け合える関係になれるのではないでしょうか。
ミャンマーには、日本とミャンマー両国の将来のために意義ある仕事がたくさんあります。
チャレンジしたい方、お待ちしています!!
▶ローカルの床屋で散髪に初挑戦。シャンプー込で約150円
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ライター
森下 祐樹/Yuki Morishita
1986年生まれ、千葉県佐倉市出身。明治大学商学部を卒業後、㈱ベネッセコーポレーション新卒入社 。九州支社5年、東京本部2年を経験した後、GJC Myanmar Ltd.へ転職。「LOCALを愛する」をモットーに、ASEAN諸国と日本を繋ぐことに従事する。好きな乗り物はJEEPNEY。個人サイト「LOCALなあれこれ」にて、主にASEANのLOCALを発信中。
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