拭くな、洗え!男児四人、双子を抱える僕が救われたシンプルな助言

これ以上、双子が激痛で苦しむ姿を見続けることはできない。多少のリスクがあってもやってみよう。
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我が家の子育て現場レポートをlineblogで書いております。

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兆候はあった。一日に数回だけの咳。たまーに出てくる鼻水。なんとなく、なんとなく熱っぽいような、そうでないような身体。少しずつ軟らかくなっていくうんち。

あっ、やばいかもしれないと思った夜。翌日、三男(1)が発熱。病院。鼻水と咳のお薬をもらう。二日後、四男(1)も同じ症状で発熱。金曜日、僕は主に双子と自宅で過ごす。土曜日、僕は主に双子と自宅で過ごす。日曜日、僕は主に長男(6)、次男(4)と過ごす。

夜は咳や鼻水で双子のどちらか、または、ふたりとも頻繁に起きる。妻がそれに反応し、対応する。僕は(申し訳ないのだけれど)気が付くことができず、気が付く頃には妻が子どもたちを寝かせている。ある意味での役割分担として夫婦間での合意はあるが、やはり申し訳ない。

この三日間、上昇する熱も、濁流のような鼻水も、止むことのない咳も、一進一退を繰り返しながら、お薬が効いて沈静化していく。

お腹の具合だけがよくならない。

胃腸炎か?とも思ったが、そうでもないようだ。病院で整腸剤をもらい、地道に飲ませる。うんちは軟便と水様便を行ったり来たり。ただ、朝は軟便。

月曜日、預けてしばらくすると電話が鳴る。お昼前にお迎えに行く。その後、夕方まで双子と過ごす。火曜日、預けてしばらくすると電話が鳴る。お昼過ぎにお迎えに行く。その後、夕方まで双子と過ごす。

5日連続で双子の不調が続き、復調あと少しで戻ってくる。ひとりだけであれば、お昼寝している間に少し仕事をしたり、何か集中している間に少し炊事家事をしたり。そんなこともできたよなぁと思いながら、キャッキャして遊び、ちょっとしたことで泣き、なぜそこで?という場所で転倒し、どうして?のタイミングでイナバウアー。

ちょっと疲れてくる。

何よりかわいそうで、かわいそうで、そしてちょっとだけ親として大変なのが、繰り返される下痢と水様便。お尻はみるみる赤くかぶれ、切れているのかなという部分も。

お肌に優しい、何度も子どもたちを汚れや怪我から守り、汗や涙をぬぐい、鼻水やうんちの後のおしり拭きでネ申対応してきた、工藤家御用達の「水99.9%ふんわり おしりふき80枚入×20パック」ですら、三男と四男のお尻を傷つけてします。それくらいの頻度だ。

同じく、工藤家御用達、子どもたちの下半身を優しく包み、守り続けている「パンパース さらさらパンツ

この最強コンビですらお尻が痛むほどの頻度に、双子も親も疲弊していく。ピーク時は、水様便が本人の自覚なしに出た痛みで悲痛な声をあげ、泣きわめく。

「イタイ、イタイ、イタイよ~(涙)」と。

寝ていても、泣く。

夜中に、かすかな声が出る。

「イタイよぉ」

そして激痛を知覚し、叫び声があがる。

三男も四男も痛みにより、元気がなくなっていく。もう地獄のようだ。親なら誰しも考える「代わってあげたい」「すべての苦痛を引き受けてあげたい」という、100%かなうことのない言葉が脳裏をかすめる。

泣き叫ぶ子どものおむつを脱がし、いや、はがす。真っ赤になったところに、おしりふきシートをあてる。その痛みでまた泣き叫ぶ。こっちもつらいが、子どもたちが一番つらい。

そんなとき、シンプルな助言がfacebookで登場する。

「拭くな、洗え!」

実際のコメントはもっと優しいものだが、ありがたかった。

考えてみればどうしたって摩擦が生まれる「拭き」よりも、ぬるま湯を流して洗う方が肌に優しそうだ。しかし、まったく思いつかなかった。

そして、助言をもらっても「できない」と考えた。なぜかと言えば、ワンオペでひとりのお尻をシャワーで流している間、もうひとりを目切らなければならない。体調が悪くても、ここかしこを動き回り、長男次男の真似をして危険な行為に及ぶ彼ら。

しかし、僕はチャレンジした。

これ以上、双子が激痛で苦しむ姿を見続けることはできない。多少のリスクがあってもやってみよう。

そこから、朝だろうが、夜中だろうが、明け方だろうが、僕(ら)は双子のお尻を流し続けた。洗い続けた。その後、薬を塗り、おむつを履かせる。

そして今日、軟便レベルに回復してきた双子を保育園に預け、また電話が来るのではないかとびくびくしながら都内を回っていたところ、お昼の時間を過ぎても、お昼寝の時間を過ぎても連絡が来ない。不安になって妻に連絡を取るが、電話は鳴ってないという。

そう、僕らは勝利した。いや、本当の勝者は三男、四男なのはわかっている。わかっているが、その勝利の輪に夫婦二人がいてもいい、そう思った。お尻のかぶれもかなり治まり、薬を塗るときも痛がる様子がほとんどない(わざと、ニヤニヤしながら「い~た~い~」と言ったときは少しだけ負の心が顔を出した)。

正直、毎回双子のどちらか、または、両方がうんちしたとき、シャワーで流し、身体を拭き、おむつを替える作業はきつい。終わりが見えていないときは、いつまでこれを繰り返そうのだろうかと、途中で投げ出そうかと思いかけた(もちろん、投げ出すことはない)。

最後に、この期間でもっともつらかったことを紹介して終わろう。

そう、ファンタジスタ次男が追加でやってくれたのだ・・・

予告ホームランという言葉をご存知だろうか。野球でバッターが、ホームランを打つことを宣言することだ。漫画だとだいたい宣言通り、有言実行のホームランとなる。

次男が予告したのは「おねしょ」だ。寝る前にトイレにいくが、トイレにいった後、にこやかな顔で、「明日の朝はおねしょするんだよ~」と笑う。そもそも、おねしょするタイプでもない長男、次男。いまいろいろ大変だからおねしょはしないようにと諸注意をする。わかった!と返事をする次男。

そして、翌朝、その予告おねしょは実行される・・・双子はお尻が痛くて泣いている。次男は微妙な表情をしている。

そして僕らは黙々と後処理をする。

人間目覚まし時計、毎日誰よりも早く起床する長男は、朝日小学生新聞を読んでいる。真面目か!