トランプ政権後のアメリカにみる、外国に行きたくないのは日本人だけじゃないという話

「日本は閉鎖された島国で育ったから海外に出たがらない?」

「日本は閉鎖された島国で育ったから海外に出たがらない。ましてや海外で就職するのに抵抗がある」

これはあたかも日本特有の問題のように語られていますが、はたしてそうなのか・・・という話を今回はしたいと思います。

今年はじめのアメリカの選挙戦の際、トランプが大統領になったらカナダに移住するとソーシャルメディア上で公言していたアメリカ人がたくさんおり、その中には有名なセレブもいました。実際にトランプ確定のタイミングでカナダの移民局のウェブサイトがダウンし、カナダのバンクーバーにある僕の勤め先のマーケティングエージェンシーにもジョブアプリケーションが来ました。

しかしそれからほぼ一年近く経った今、アメリカからカナダへの移民の数をみると実はそこまで変化がありません。去年の同時期と比較して少し上昇しましたが、顕著に伸びておらず、2012年の数字より低いようです。(※参照: Trump's election didn't actually inspire more Americans to move to Canada | Business Insider)

この状況を見て、僕のカナダ人の同僚が話していたことを思い出しました。

(カナダの)バンクーバーを出て友達も知り合いもいない場所で生活するのは大変だし不安。俺はバンクーバーで生まれ育って、友達も家族もいるこの街が好き。だからこの街を出たいとは思わない。

例えばカナダからアメリカにいく場合ビザの問題はあるにしても、言語・文化がほぼ同じなのに不安を感じる理由がいまいちわからず、不思議に感じたのを覚えています。

しかし結局そういう点は抜きにして、ただ単に慣れ親しんだ友人・家族がいる地元を離れてなぜ外国に行く必要があるのか?というのが核にあって、そういう感情は別に日本特有のものではないのではと思います。

ただ一つ言えることは、外国に出て新しい風に吹かれてみるのもいいということ。僕は日本で3年程働いた後に海外に出て、こちらの現地企業に勤めて2年半ほど経ちました。

時間と心の余裕が生まれ、できること・挑戦できる範囲が増え、物事を見る視点もかなり変わりました。最終的にこの決断は良かったのか悪かったのかは今時点ではわかりませんが、海外に少しでも興味があるなら思い切って挑戦してみるのもありなのかなと思います。

P.S. これまでおよそ10人程度、北米で活躍するマーケターにインタビューさせてもらい、ほぼ全員が最終的には思い切って決断するしかないと仰っていました。最後は思い切りです(笑)