無限の楽しみ方が広がるノンアルコールカクテル、モクテルの世界。

ノンアル日記第5話:カクテルは凝りだすと深いのです。それがノンアルコールでも。
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Tsukasa Ishizawa
自作のジンジャーエールで楽しい晩酌。

シャーリー・テンプルというカクテルをご存知でしょうか。ジンジャーエールにグレナデン・シロップを加えた、ノンアルコールカクテルの代表格です。当時子役であった女優シャーリー・テンプル自身に提供されたとも、禁酒法が解禁された1930年代のアメリカで子供用に作られたとも言われます。

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Handout . / Reuters
禁酒法下のアメリカ

ノンアルコールカクテルはモクテル(Mock+cocktail、見た目はカクテル)とも呼ばれます。カクテルがそうであるように、モクテルにも無数のレシピがあり、中にはマティーニグラスが似合う大人っぽいものも。

カクテルは凝りだすと深いのですが、初心者には敷居が高いもの。しかし実は、前回取り上げたゲミシュトやバンブスも立派なカクテルです。

ちょっとした「リミックス」、でも作ると楽しい、それが私にとってはカクテルの良いところ。簡単にできるものから、ちょっと手がかかるけれどおいしいものまで、さわりだけご紹介したいと思います。

まず簡単なのはなんといってもビールを使ったカクテル。トマトジュースと割って黒胡椒を添えるレッドアイや、ジンジャーエールと割るシャンディガフが有名です。これらは説明するまでもありませんよね。ノンアルコールビールで作っても、もちろん美味しいです。

ここでおすすめなのは自作ジンジャーシロップ。一気にハードルが上がったように感じますか?ジンジャーシロップは売ってもいますが、ショウガとレモンと砂糖さえあれば作れます。電子レンジで作れるレシピもあります。ノンアルコールビールで割ればシャンディガフ風、炭酸で割ればジンジャーエールになります。

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Tsukasa Ishizawa
ジンジャーシロップは簡単に自作できます。

続いてはヴァージンモヒート。ラムベースカクテルの定番、モヒートのノンアルコールバージョンです。

潰したミントの葉にラムを加え、ライムを絞ってサイダーで割る、というのがモヒートですが、ノンアルコールバージョンではラムだけを抜いてしまいます。

ポイントはミントの葉をたっぷり入れること!キューバに行くと葉の大きなミントを茎ごとたっぷり入れてくれ、それが間違いなく美味しさの秘訣でした。

あとはもう一つ、本場に倣うとすれば、サイダーではなく黒砂糖と炭酸水を使うこと。溶け切らない砂糖がグラスの底でチャリチャリとしますが、それもまた味のうち。たっぷり作ってストローで飲むのが私は好きです。

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Tsukasa Ishizawa
自作のヴァージン・モヒート

最後はサングリアのノンアルコールバージョン。仕込みが必要ですが、何しろ簡単です。

ノンアルコールの赤ワインに、お好きなフルーツをカットして漬け込むだけ。お好みでシナモンを一緒に漬け込み、グラスに注ぐ際にミントの葉を添えれば完璧です。

パーティーにも完璧ですが、自分用に作り置きも素晴らしいでしょう。あっという間に無くなるかもしれませんが......。

次回は、最後にノンアルコールドリンクを通じて思うことをいくつか書かせていただこうかなと思います。

<ノンアル男子・連載一覧>

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