羽生結弦選手に国民栄誉賞を

"自分の空間"を作れる選手は強い

■山あり谷あり

平昌オリンピックのフィギュアスケート男子シングルで、羽生結弦選手が2大会連続の金メダルを獲得した。この種目のオリンピック連覇は1952年以来66年ぶりだという。

前回のソチオリンピックで金メダルを獲得してからは、より華やかなスケート人生を送る半面、練習中に別の選手と衝突、インフルエンザで5連覇がかかっていた全日本選手権を欠場、そして2017年11月に右足首を負傷。彼のスケート人生は山あり谷ありの連続といえる。

■"自分の空間"を作れる選手は強い

復帰後の初戦がなんと、"「平昌オリンピック」という名の大舞台"。出場前から海外メディアで囲み取材を受けるなど、別格の雰囲気を漂わせた。

そして、大会8日目のショートプログラム、9日目のフリープログラムで、会場だけではなく、地球上のすべてを味方につけたかのような大声援が響く。羽生選手は"自分の空間"を作りあげていたのだ。世界中でこれだけの選手は、今までいただろうか。"自分の空間"という点に関して、羽生選手を上回る選手は、今後世界中どこを探しても現れないだろう。たとえ100年後でも。

■世界が感動

羽生選手のオリンピック連覇は、日本国民のみならず、世界中に感動を与えた。しかも2か月以上実戦から遠ざかり、復帰初戦のオリンピックで金メダルを獲った選手は、過去に何人いただろうか。

政府は「世界の羽生結弦」を評価し、"「国民栄誉賞」という名のプラチナメダル"贈呈を検討してほしい。羽生選手は"21世紀最強のフィギュアスケーター"なのだから。