イスラム教徒の入国を禁じると宣言し、女性に対して数々の侮辱的な発言をし、アフリカ系アメリカ人やヒスパニックへの人種差別を口にしてきたトランプ氏。
そんなトランプ氏が大統領に選出された後、アフリカ系アメリカ人やイスラム教徒、女性たちは、不安な気持ちを抱えて暮らしている。
マイノリティだけではない。差別的な発言をするトランプ氏は大統領にふさわしくない、と考える多くの人たちが、彼の大統領就任に反対してアメリカ各地で抗議デモを行っていることが連日のように報道されている。
同時に今、ある静かで力強い運動が広がっている。マイノリティへの支持と団結を表明するために、多くのアメリカ人たちが「安全ピン」を身につけているのだ。
安全ピンは、国民投票でEU離脱を決めた後のイギリスで使われた。国民投票後、移民に対する嫌がらせや差別が起きたイギリスで、「私はあなたの味方であり、あなたは一人ではない。私はあなたにとって安全だ」というメッセージを伝えるために、たくさんの人が安全ピンを服に付けた。
国民投票後のイギリスと同じように、トランプ氏が勝利したアメリカでも、同じようにマイノリティに対する嫌がらせやヘイトスピーチが起きている。
彼らに、自分は「安全な場所だ」と伝えるために、安全ピンが使われているのだ。SNSでは、安全ピンをつけた写真がたくさんシェアされている。
「選挙の後、ヘイトと暴力にさらされている人たちとの連帯の印として#安全ピンをつけている。みんなで立ち上がろう!」
「私は結束を支持します。憎しみは許しません。あなたはありのままでいていい。私はあなたの仲間です」
「#安全ピン運動が起きている。1つ身につけて、中傷されている人たちに『自分は安全だ。あなたが攻撃されたら助ける』と伝えよう」
「あなたの仲間です。憎しみや暴力にさらされている人たちへ。あなたたちは一人じゃない……」
「トランプ氏が嫌っている人たちとの連帯を表現するため#安全ピン をつけています。私は仲間です。そして、毎日少しずつ、世の中は良くなっていくと信じている」
トランプ氏に抗議するデモ
シカゴ(イリノイ州)(01 of15)
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オークランド(カリフォルニア州)(02 of15)
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オークランド(カリフォルニア州)(03 of15)
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ニューヨーク(ニューヨーク州)(04 of15)
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ロサンゼルス(カリフォルニア州)(05 of15)
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ロサンゼルス(カリフォルニア州)(06 of15)
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オークランド(カリフォルニア州)(07 of15)
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ニューヨーク(ニューヨーク州)(08 of15)
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シアトル(ワシントン州)(09 of15)
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ロサンゼルス(カリフォルニア州)(10 of15)
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ニューヨーク(ニューヨーク州)(11 of15)
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シアトル(ワシントン州)(12 of15)
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ロサンゼルス(カリフォルニア州)(13 of15)
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ロサンゼルス(カリフォルニア州)(14 of15)
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ロサンゼルス(カリフォルニア州)(15 of15)
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