この大破して黒焦げになった金属の塊が、フェラーリ「430 スクーデリア」だとは信じ難いかもしれない。430 スクーデリアは、既に楽しいクルマである「F430」を、さらに軽量でパワフルに仕立て、よりスポーツ性を追求したモデルである。だが、これが裏目に出てしまったのか、残念なことにオーナーが手に入れた直後に、こんな姿になってしまった。英国サウスヨークシャー州警察のFacebookによると、警察が現場に到着した時、ドライバーは事故の1時間前に同車を引き取ったばかりだと語ったという。
今日の午後、M1モーターウェイ南の37ジャンクション辺りで渋滞に引っかかった方もいるのではないだろうか? もしそうなら、理由は、これだ...。
警察によると、この430 スクーデリアは、ロンドンからリーズへと南北に走る高速道路M1モーターウェイを走行中にスリップし、土手から50mほど落ちたところで炎に包まれ、このような悲惨な状態になってしまったという。事故当時、路面は濡れており、道路の状態を考慮すれば、ドライバーはもっと慎重に運転すべきだったのに、スピードを出していたのではないかと見られている。だが、違法なほどの速度は出ていなかったようだ。
そして驚くべきことに、クルマが大破したにも関わらず、ドライバーは少しの擦り傷と打撲のみで済んだそうだ。ドライバーは、無事に脱出できたことの幸運に感謝しつつ、夢のクルマを引き取った直後に失ってしまった不幸に打ちひしがれているに違いない。しかし、上手くいけば車両保険で損失はカバーできる。スクーデリアの市場評価額は28万8,000ドル(約3,200万円)。別のフェラーリに乗り換えるには十分な金額だ。次のクルマを手に入れたら、濡れている路面ではもっと気を付けて運転するように願いたい。
翻訳:日本映像翻訳アカデミー
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(2017年7月30日 AutoBlog日本版「フェラーリ「430 スクーデリア」、納車からわずか1時間で無残な姿に」より転載)