BMWがパラリンピックに本気を出した。競技用車いすが美しい

BMWは最近、2つの全く異なるが同じくらい素晴らしい車輪付きの乗り物を発表した。

BMWは最近、2つの全く異なるが同じくらい素晴らしい車輪付きの乗り物を発表した。

1つ目は新型「M4 GTS」のセーフティーカーで、熾烈な競い合いから人気が高いドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)のために特別に用意されたもの。

世界限定700台の市販モデルと同じく、ウォーター・インジェクション・システムを備えた最高出力500hpの3.0リッター直列6気筒Mツインパワー・ターボ・エンジンを搭載するが、セーフティーカー用にカラーリングが施され、ルーフのLEDライトや無線通信機器を装備する。6点式シートベルト、ロールバー、消火器などのサーキット走行用装備は、市販モデルにも無償オプションとして用意されている「クラブ・スポーツ・パッケージ」だ。

2つ目にご紹介するこの新型BMWには、エンジンが搭載されていない。にもかかわらず、非常に強い印象を与える"レース用マシン"だ。

これはBMWデザインワークスがデザインを手がけた競技用車いすである。このプロジェクトは、BMWグループと米国オリンピック委員会がパートナーシップを締結したことに端を発し、カーボンファイバー製の車体はエアロダイナミクスを考慮して設計されている。米国パラリンピック陸上チームのメンバーは、9月7日からブラジル・リオデジャネイロで開催されるパラリンピック競技大会を前に、この車いすの性能を更に向上させるために協力するという。

なお、長年にわたってBMWのドライバーを務め、両足を切断する事故に見舞われながらも見事に復活を果たしたアレッサンドロ・ザナルディ選手はイタリア・チームから今年のパラリンピックに出場するが、彼がひょっとしたらこの競技用車いすの開発に携わっていたとしても、我々は驚かないだろう。

翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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