米ワシントン大学の研究者が、ネット画像から特定人物の顔を3Dモデル化し、 「操り人形」として他人の言葉を喋らせる技術を発表しました。
ネット上である程度の写真や動画が見つかる人物ならば、本人の協力を得てレーザースキャンなどの必要なく、精緻な3Dモデルが自動作成できます。さらに別の人物が喋っている動画を元に、まるで本人が喋っているような動画を生成する「操り人形化」も可能です。
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続きの動画では、安倍晋三首相の3Dモデルが007俳優ダニエル・クレイグやジョージ・W・ブッシュ元大統領の「操り人形」として口パクするなんとも奇妙なデモが見られます。
研究を発表したのはワシントン大学のSupasorn Suwajanakorn氏, Ira Kemelmacher-Shlizerman氏, Steven M. Seitz氏。
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多数の写真から3Dモデルを再構築する技術そのものは目新しくありませんが、もうひとりの動画を元に、テクスチャの合成や変形を経て説得力のある「操り人形化」まで自動で実現した応用が研究の意義とされています。
安倍晋三とシュワルツェネッガー、ヒラリー・クリントン、イアン・マッケラン、トム・ハンクス、ケビン・スペイシーまでがジョージ・W・ブッシュと完全シンクロする悪夢じみた場面。ニール・パトリック・ハリスはドギーハウザーやスターシップ・トゥルーパーズの人、ピアーズ・モーガンはトークショーのホストや審査員で知られるジャーナリスト。
(2015年6月15日Engadget日本版「安倍首相を無許可で3D操り人形化、ハリウッド俳優に喋らせる (動画)」より転載)
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