NGT48の山口真帆さんがファンの男性2人に暴行を受けた問題をめぐり、運営のAKSが3月22日、第三者委員会による調査報告書について記者会見で発表した。
出席したのは、AKSの運営責任者兼取締役・松村匠氏、NGT48劇場支配人・早川麻依子氏、同劇場副支配人・岡田剛氏の3人。
約3時間にわたる会見で、松村氏らは「事件そのものにNGT48のメンバーが関与した事実はなかった」などと記された第三者委員会の報告書について説明したが、会見中に山口さん本人が運営側に反論するツイートを投稿。記者からツイート内容の真偽について問われ、釈明に追われた。
質疑応答では、AKB48グループの総合プロデューサーを務める秋元康氏についても質問が飛んだ。この件をめぐっては、秋元氏は現時点でコメントを一切発表していない。
取締役の松村氏は、「(秋元氏は)やはり憂慮されておられます。早くこのNGTが次の道へ進めるようになりたいという風に考えておられると思います」と代弁。
秋元氏が公にコメントしない理由について問われると、「NGTの運営ということに関しては、弊社AKSが全権を握っております。それを全面的に対応しております。報告書の中にございましたように、秋元さんはクリエイティブのところを中心に担当されているので、ということでご理解いただければと思っております」と説明した。
調査報告書の内容は?
調査報告書によると、山口さんは12月8日、公演から帰宅後にファンから顔をつかむ暴行を受けた。
第三者委員会は、メンバー送迎時の安全対策や居住地の管理が適切に行われていなかったことなど、AKSの運営上の問題を指摘している。
山口さんは1月にTwitterを通して「事件に関わっていたメンバーがいる」と訴えたが、同委員会は「事件そのものにNGT48のメンバーが関与した事実はなかった」と報告している。
一方で、一部メンバーとファンの間に「私的領域におけるつながり」があったとも報告した。この「つながり」についてAKSは「不適切」としながらも、組織運営に問題があったことを理由に、メンバーへの処分は行わない意向を明らかにしている。
AKSは、「調査結果を厳粛に受け止め、指摘された不備を改善することに全力で取り組む」とした上で、男性2人(12月28日付けで不起訴処分)に対して民事上の法的措置を検討しているという。