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パラアスリート、東京2020の“舞台裏”。D&I実現へ、パラスポーツが生み出すものとは

2021年夏、スポーツの価値はどう変化した?アスリートの視点から見ると...

SDGsを語る上で、欠かせないキーワード「D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)」。

性別、年齢、国籍、職業、障がいの有無など、あらゆる「違い」を互いが認め、受け入れることのできる社会を目指し、世界中で国や企業を筆頭にさまざまな取り組みがおこなわれています。

2021年夏に開催された東京オリンピック・パラリンピックでは「多様性と調和(Unity in Diversity)」が基本ビジョンのひとつに置かれ、大会を通してD&Iの重要性を発信し続けました。

東京2020大会を経てみなさんは、スポーツが持つ可能性をどう考えますか?

Trevor Williams via Getty Images

迫力の舞台裏にある、たくさんの「困りごと」

D&IやSDGsは、認知度が高まれば良いというわけではありません。その達成のためには「自分ごと化」され、一人ひとりがその必要性を理解し、経験をしてみることが必要です。

2021年夏、東京でパラリンピックが開催され、みなさんのパラスポーツに対するイメージはどう変化しましたか?

「初めてしっかり競技を見て、その迫力にびっくりした」「純粋に、スポーツとしてかっこよさを感じた」

そんなうれしい声が、さまざまなところから聞こえてきました。

日本中の多くの人がパラスポーツに触れ、同じ感動を共有できたこの機会。東京2020大会によって、スポーツの価値は大きく変化したと言えるでしょう。

一方で、パラリンピックを終えたパラアスリートに話を聞いてみると、実はたくさんの「困りごと」がありました。

・選手が少ない

・泊まるところがない

・お金がかかる

・場所がない

・情報がない

・シリアスに受け取られがち

「アジアで自分一人しか選手がいないので情報がなく、競技を始める時に渡米しました」

「バリアフリー対応のホテルは数が限られていて、実は一人でお風呂に入るのも大変」

「私が競技で使っている義足は50〜100万円。トレーニングやフォームの変化で体に合わなくなるので、一年程度で買い替えるんです」

「障がいのあるお子さんから競技を始めたいと相談を受けても、情報がないので教えられないんです」

Trevor Williams via Getty Images

あの迫力の舞台裏で、こうしたたくさんの課題とも戦っていたのです。みなさんは、想像できましたか?

パラアスリートが抱える「困りごと」を知ることは、パラスポーツの普及、D&I社会の実現に向けた課題を理解する近道になるかもしれません。

シリアスに受け取られがちな課題、どう伝える?

オリンピック・パラリンピックをワールドワイドパートナーとして支援する株式会社ブリヂストンは、D&Iをいち早く企業活動に取り入れ、「スポーツ」を通した取り組みを展開してきました。

その一つである「Dream Studio by TEAM BRIDGESTONE」は、東京でのオリンピック・パラリンピック開催、またコロナ禍でのD&I社会実現に向けた発信の場として、2020年12月にスタートしたオンラインイベントです。

第3回目となる2021年12月22日のイベントでは、パラアスリートが抱える課題を「あるある」として、“討論会”をおこないました。


「シリアスに受け取られがち」

そんなパラスポーツをもっと身近に感じ、楽しんでもらうために提唱したのが「5つのパラ活」です。

① パラアスリートをSNSでフォローしてみよう

② 一度でいいから、パラスポーツを“生で”観戦してみよう!

③ 家族と!友達と!パラスポーツを体験してみよう!

④ 街で困っている人を見かけたら声をかけてみよう!

⑤ どんなきっかけでもOK!楽しみながら、D&Iを考えてみよう!

(写真右から)イベントに出演した山里亮太さん(お笑い芸人)、秦由加子さん(チームブリヂストン アスリート・アンバサダー / パラトライアスロン)、萩野公介さん(チームブリヂストン アスリート・アンバサダー / 水泳・競泳)、岩渕幸洋さん(協和キリン / パラ卓球日本代表)、つるの剛士さん(タレント)
(写真右から)イベントに出演した山里亮太さん(お笑い芸人)、秦由加子さん(チームブリヂストン アスリート・アンバサダー / パラトライアスロン)、萩野公介さん(チームブリヂストン アスリート・アンバサダー / 水泳・競泳)、岩渕幸洋さん(協和キリン / パラ卓球日本代表)、つるの剛士さん(タレント)
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こうしたアクションが、パラアスリートの課題解決、そしてD&I社会の実現につながると、ブリヂストンは信じています。

イベント後、D&I社会の実現に向けてパラスポーツが持つ可能性について、3人のアスリートに話を聞きました。

最高の“共感コンテンツ”、スポーツのチカラ

(写真右から)イベント後、取材に応じた秦由加子さん、萩野公介さん、岩渕幸洋さん。
(写真右から)イベント後、取材に応じた秦由加子さん、萩野公介さん、岩渕幸洋さん。
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岩渕さん「キーワードはつながり」

パラ卓球の魅力や、義足の構造など障がいについてYouTubeで発信を続ける岩渕さんは「つながり」をキーワードとして挙げます。

「東京2020大会を終えた今こそ、パラスポーツを『見てみたい』につなげるチャンス。D&Iと聞くと、大層な取り組みをしなければならないと捉えられがちですが、テレビやYouTubeでパラスポーツを見ることも、れっきとしたD&Iアクションですよね。

僕自身も当初は知識がなくて、自分がパラリンピックに出られるなんて思ってもみませんでした。パラ競技ごとの参加基準、必要な用具、練習場所。そうした情報が手に届くところにあると、チャレンジできる人が増える。それは、より多くの人がパラ競技に関心を持ち、見にきてもらえる環境を作るためにも大切なことだと思います。

人とのつながり、情報とのつながり。

パラスポーツにアクセスできる発信を増やし、D&I社会の実現につなげていきたいです」

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秦さん「スポーツは最高の“共感コンテンツ”」

秦さんは、東京2020大会の開催による変化をこのように話しました。

「パラリンピックの開催によって、今まで『障がいがあるのに頑張ってるな』という見方をしていた人も、純粋にパラスポーツの魅力を感じてくれたんじゃないかな。一人の人間が、スポーツを頑張っている。その人には、自分とは違いがある。その視点が、D&I社会の実現に向けてはとても重要だと思います。

スポーツって、『共感』を生む最高のコンテンツだと思うんです。一緒にプレーしたり、応援したりすることで、あっという間にハイタッチするような仲になれる。共感は、相手を理解することにもつながるので、D&I社会の実現のために、スポーツが貢献できる部分はとても大きいと信じています」

D&I、SDGsの「自分ごと化」を広めていくためにも、スポーツが生み出す「共感」が、大きなカギとなりそうです。

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萩野さん「D&I実現のために『経験』の場を作りたい」

萩野さんは、自身の競技生活を振り返りながら、こう話しました。

「D&I実現のために、何が一番大事なんだろうって最近よく考えるんですけど、『経験』じゃないかなと。

僕自身、現役を引退して水泳以外のことに時間を割けるようになって、いろんな経験をしています。SDGsの勉強をしたり、銭湯に行ったり、水泳以外の競技に挑戦してみたり...。先日は乗馬をしてきました。人生で初めて落馬したんですけど、ハマっちゃって、また行きます。

そういう失敗も含めて、『知っている』だけと『やったことがある』には本当に大きな差があるんだと実感しています。

つるのさんも、ご自身で車いすバスケを経験をして、初めてわかったことがたくさんあったと話していましたよね。東京2020大会によってたくさんの人がパラスポーツを『知る』ことができた今、『見る』『する』という経験の場を作って、次のムーブメントにつなげていきたいです」

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◇◇◇

東京2020大会を経て、パラスポーツへのイメージはどう変化した?

そんな問いに「答える」ことも、D&Iを推進する一つのアクションです。

パラアスリートの困りごとや苦悩を「知る」、そしてパラリンピックやイベントの視聴によって「経験」する。そうすることで、D&Iへの理解が深まり、自分ごと化の一歩目を踏み出すことができるのかもしれません。

「知る」の先にある「経験」へ ──。

パラスポーツの魅力を、D&I社会を実現するチカラに変えるために。みなさんは何を「知り」、どんなアクションから始めますか?

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