PRESENTED BY 富富富

おいしさを守るために、環境にやさしい稲作を。富山生まれの「富富富」と考える、お米とサステナビリティ

立山連峰の雪解け水、富山平野の肥沃な土。豊かな自然の恵みから生まれたお米が、サステナブルな暮らしのあり方を教えてくれました。
富山県提供

毎年、全国各地で新たなブランド米が生まれ、国内で栽培されるお米は300種類を超えています。「おいしさ」「栄養」「価格」など、特徴や強みはさまざま。

そんな多くのお米の中から、新たな価値観を提案するお米が登場しました。

富山県が手がける「富富富(ふふふ)」です。

しっかりとしたうまみ、甘み。食べておいしいのはもちろんのこと、富富富を知れば、私たちは多くの学びを得ることができます。

富山だからできた、米づくり

富富富は富山県が開発し、2018年秋に本格販売を開始したお米。「ふふふ」という食後の幸せな気持ちと、水、大地、人という富山の3つの富によって育てられたことが名前の由来です。

食味のバランスが良く、食べ飽きない、おかわりしたくなるお米。富富富は、ふだん使いにぴったりの万能米です。
食味のバランスが良く、食べ飽きない、おかわりしたくなるお米。富富富は、ふだん使いにぴったりの万能米です。
富山県提供

標高3,000m級の立山連峰に積もった雪解け水。その水が河川を流れ、豊富な栄養を含む土が運び込まれることにより、富山平野の肥沃な大地が作られています。

さらに富山には、古くから人々の暮らしや産業を支えてきた豊かな自然があります。

一方で、水が豊富なため洪水が多く、長きにわたり治水事業がおこなわれてきました。しかし、人々の努力と叡智のおかげで用排水路が張りめぐらされ、全国有数の“米どころ”となったのです。

そうした叡智の結晶とも言えるのが、県西部の砺波平野に広がる散居村です。

散居村とは、広大な耕地の中に民家が散らばって点在する集落形態のこと。全国に8ある散居村のうち、5つが富山に存在しています。

富山県西部の砺波平野に見られる散居村
富山県西部の砺波平野に見られる散居村
MIXA via Getty Images

日本最大の散居村である砺波平野に広がるのは、広大な水田の中に「カイニョ」と呼ばれる屋敷林に囲まれた、伝統的な家屋「アズマダチ」が点在する光景。

ここに暮らす人々は、住居の周辺で米や野菜を作って生活の糧とし、自給自足に近いサステナブルな生活を営んできました。

弥生時代から水田耕作がおこなわれていた形跡があり、奈良時代には砺波産の米が東大寺に運ばれていた記録も残っています。

稲作を通して自然が守られてきた結果、砺波平野は環境省の「生物多様性保全上重要な里地里山」に選定されました。このように県内の農村は自然と人が共生しており、そうした環境で生まれたお米だからこそ、おいしく食べることで、自然の循環を学んでほしい。富富富には、そんな思いが込められています。

富富富のおいしさは、自然環境が守られていくことで続いていく。富富富を知ることで、稲作を通したサステナブルな暮らしについて学ぶことができる。

この学びは、私たちのウェルビーイングにもつながっていきます。このように富富富は、これまでのブランド米にはない、新たな価値観を提案しています。

水の循環から知る、お米本来の役割

さまざまな自然資源の中でも、米づくりにおいて最も重要なのが「水」。

海に囲まれており、世界的に見ても降水量が多い日本は、水資源が豊富だと思われています。しかし実際には、私たちが生活に必要とする水の大半を海外に依存しているのです。

飲料水や生活用水だけでなく、食料品や衣料品など生活必需品を作るためにも多くの水が必要です。その全てを国内で生産する場合に必要となる水の量を推定したものを「仮想水(バーチャルウォーター)」と言います。

食料品や衣料品などの多くを輸入に頼る日本では、必然的に仮想水も増え、その結果、私たちが生活の中で使う水のうち、2割が国内、8割が海外産という計算になるのです。

こうした中、日本の水循環を支える存在とも言えるのが「お米」。日本の稲作は、日本の水を使い、そして水を循環させ自然を守る、大切な役割を担っています。

富山を流れる、豊富な雪解け水。
富山を流れる、豊富な雪解け水。
富山県提供

米づくりを通して、自然環境や人々の暮らしが守られていく。その結果、おいしいお米が作られる。

これこそが、富富富が伝えたい、お米本来の役割です。

おいしさが伝えるサステナビリティ

そこで富富富は、“水の循環を伝える・守っていく”新たな取り組みをスタートしました。

さまざまなジャンルの有識者とともに「おいしいお米」「お米とサスティナビリティ」について議論をおこなうほか、地域の子どもや学生とともに「富山の水」について学ぶ場を設けます。その内容を、記事や動画など通じて発信し、多くの方々と「食と自然の循環」について考える機会をつくることを目指しています。

3月20日には、「サステナブルな未来を、お米を通して考える」をテーマにした有識者らによる座談会の後編がYouTubeで配信されています。

さらに、富山県内では飲食店とのタイアップも実施。富富富を使用し、サステナビリティをテーマにした特別メニューの提供や、試食イベントを予定しています。

詳しい情報はこちらをご覧ください。

「おいしい」を作る要素

富山県 市場戦略推進課長の伴義人さんはこう話します。

富山県 市場戦略推進課長の伴義人さん
富山県 市場戦略推進課長の伴義人さん
富山県提供

「価値観もライフスタイルも大きく変化している今、味が“おいしい”というだけでお米が選ばれる時代ではないと思っています。どのお米も、それぞれに特徴やこだわり、ストーリーがあり、比較することは難しい。だからこそ、この富富富をはじめとした、富山米が大切にしている価値観を知ってもらうことが重要だと考えます。

私たちは、おいしいお米の前に、おいしいお米が生まれる自然があると考えています。だからこそ、この豊かな自然を守り、富山県の農業としてサステナビリティというキーワードを大切にしています。

“おいしいお米には学びがある”というメッセージには、お米を通して自然の循環、特に、水の恵みを感じてもらいたい、という思いを込めているのです」

冷めてもご飯がかたくなりにくく、おいしさが保たれるのも富富富の特徴。
冷めてもご飯がかたくなりにくく、おいしさが保たれるのも富富富の特徴。
富山県提供

◇◇◇

豊かな自然があるからおいしさがある。おいしい米づくりの先には、私たちの未来を作るサステナブルな暮らしがある。

その一口を食べた時、みなさんも新たな「おいしさ」を感じられるかもしれません。

注目記事