韓国で、ダンスや歌などを習うために韓国に滞在する外国人を対象にした「韓流ビザ」が新設されることが、話題となっている。海外人材誘致を目的とした政策の一つで、韓国・法務部が制度導入を決定したと、聯合ニュースなどの現地メディアが報じている。
「韓流ビザ」とは?
聯合ニュースによると、「韓流ビザ」はダンスや歌、演技などを学ぶため韓国に滞在する外国人に発行されるビザという。
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通常、韓国に滞在するには、学生ビザや就業ビザの取得が必須だ。しかしこのビザでは、ダンスや演技スクールなど韓国内の私設教育機関に登録することで発給の対象になる予定という。
朝鮮日報によると、1〜2年の短期ビザとして発給されるという。
韓国国内では懸念の声も…
韓国に滞在する外国人の比率は2016年から増加していたが、新型コロナウイルスの影響により2020年以降は減少している。
音楽や映画など韓国発のコンテンツが世界で注目される中、海外人材を受け入れて韓流文化を世界に広める狙いがあるとみられるが、新しい政策について韓国国内では不安の声があがっている。
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SBSニュースによると、ビザを無分別に発給することで、ビザを悪用する人が増えるのではないかという懸念の声が上がっているという。また、韓国国内の人材をより優待するべきではないかという声も出ている。
SBSが法務部に行った取材によると、「韓流ビザ」には主に「外貨誘致」「韓流文化の拡散」「雇用創出」の効果が予想されており、無分別にビザを発行するのではないという。
具体的な手続きや選定過程、規定などについては、現時点で韓国政府から発表はない。