ウクライナ国境に近いポーランドの村で11月15日午後に爆発が起き、2人が死亡した事件をめぐり、北大西洋条約機構(NATO)とウクライナ政府で見解が対立している。
NATO各国は「ウクライナの防空ミサイル」がロシアのミサイルを迎撃しようとして誤ってポーランドに落ちたとする見方を強めているが、ウクライナは「ロシアのミサイルによる攻撃」とする主張を崩していない。
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■NATO事務総長「ウクライナの防空ミサイルが原因である可能性が高い」
NATO公式サイトによると、ストルテンベルグ事務総長は16日、「意図的な攻撃であることを示すものはなく、ロシアがNATOに対する攻撃的な軍事行動を準備している兆候もない」とした上で、記者会見で以下のように話した。
「初期の分析では、この事件はロシアの巡航ミサイルの攻撃からウクライナ領を守るために発射されたウクライナの防空ミサイルが原因である可能性が高いと考えています。しかし、はっきりさせておきたいのは、これはウクライナのせいではないということです。ロシアはウクライナに対して違法な戦争を続けており、最終的な責任を負っています」
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■ゼレンスキー大統領「ロシアのミサイルだったと私は信じています」
一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は同日、ポーランドの爆発がウクライナの防空ミサイルによる物だとするNATO諸国の見解に反論した。
現地の通信社「インテルファクス・ウクライナ」によると、「私たちのミサイルではなかったことは間違いありません」と強調。軍から報告の信頼性に基づいて「ロシアのミサイルだったと私は信じています」と話した。
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その上で、ウクライナが墜落現場に入ることを許可されるべきで、「私たちには調査チームに参加する権利があります」と訴えている。