はじめてのSDGS
2019年12月09日 12時38分 JST | 更新 2019年12月09日 13時02分 JST

生理中に隔離された女性死亡 差別的「風習」で、警察が初めて逮捕に動いた。

生理の女性を隔離する風習「チャウパディ」。2005年に違法になったものの、現在も一部の地域では続いている。

PRAKASH MATHEMA via Getty Images
ネパールの女性がチャウパディの小屋で寝る準備をする様子 2017年2月撮影

ネパールで、生理中の女性を小屋に隔離する慣習「チャウパディ」の小屋の中で、21歳の女性が死亡した。地元警察は、現在違法であるが長い歴史を持つこの風習で、初とされる逮捕に踏み切った。

ネパール当局は、12月2日にアチャム郡でパルバティ・ブダ・ラワトさんがチャウパディで使用される小屋の中で死亡したと発表した。部屋のない小屋で暖をとるため火をつけ、その煙によって窒息死したとされる。

警察は、この死亡に関して女性の義理兄弟のチハトラ・ラワトを逮捕したと話した。ロイターによると、男が女性を小屋にとどまるよう強制したかどうか問われている。

アチャム郡の地域警察チーフのビョージ・ラジ・シュレスタ氏は、「チャウパディの慣習による死亡に関する逮捕はこれが初めて」と話した。

有罪となれば、最長3カ月の禁固刑と最大3000ネパールルピー(約2900円)の罰金が科せられる、とロイターは報じている。

慣習への反対派はこの警察の動きを称賛したが、一部の人は、チャウパディが完全に廃止されるよう、国やコミュニティのレベルで対策がとられるべきだと話した。

「警察が積極的に動いているのは前向きに捉えるべきことで、それによって慣習に従うことを阻止する助けとなるでしょう。しかし、この伝統がなくなるまでは、長い道のりがあります」と反チャウパディ活動家のラダ・ポウデルさんはAFPに話した。

もう1人の活動家であるパシュパティ・クンワーさんは、法律の施行の為に十分な手立てが行われていないという。「もしネパール政府が行動をとり、この容疑者を罰するならば、この慣習は終わるかもしれない」と彼はガーディアン紙に話し、また政府が生理中の女性たちがこの慣習を拒否するよう説得することが不可欠だと話した。

ロイターによると、近くに位置するドーティ郡にある村では最近、この慣習を拒否する女性に対して5000ルピー(約4800円)の奨励金を支払うと発表した。

「チャウパディとは」


チャウパディとは、ヒンドゥー教に基づき、生理中の女性や出産後の女性を「不浄」とみなして隔離・監禁する慣習

ネパールでは2005年、チャウパディは女性の権利侵害だとして、最高裁が政府に対して廃止を要請した。2017年8月に政府では、チャウパディを犯罪として規制し、実行した者に対して、刑罰を科す法案が可決されている。

しかし一方で、一部地域ではまだこの慣習が残っており、に噛まれたりを吸い込んだりするなどによって、死亡する例は稀ではないという。

チャウパディ中の女性は、家から離れた小屋に監禁され、そこでの寝泊まりを強制されるという。

ハフポストUS版の記事を翻訳・編集・加筆しました。