視聴者からの外見批判をキャスターが生放送で紹介。毅然とした返答がSNSで話題に

がんで子宮を失ったキャスターが「妊娠おめでとうございます」というメールに生放送で回答しました
Global News

カナダの番組で交通情報を担当しているキャスターが、何年も悪質なメッセージを送り続けている視聴者を生放送で非難し、SNSで称賛を浴びている。

カナダ・グローバルニュースのレスリー・ホートンさんは、いつも通り交通情報を伝えている最中に、「ここで、『妊娠おめでとうございます。古いバス運転手のようなズボンを履くようなら、こんなメールが来ますよ』というメールへのお返事をしたいと思います」と切り出した。

「ありがとうございます。妊娠はしておりません。実は去年、がんで子宮を失いました。また、これが私の年齢の女性の姿になります」

「ですから、それがあなたにとって不快なら、それは残念なことです」

ホートンさんは最後に「あと、自分が送るメールの内容について考えてみて下さいね」とも伝えている。

ホートンさんのコメントはSNSで話題になり、「完璧な対応」「よく言った」など、支持する反応が多数投稿されている。

ホートンさんはABCの番組『グッド・モーニング・アメリカ』の取材に対し「普段はこういったメッセージは無視しますが、この特定のメールには特に不快だったので、番組中とっさに返事をすることにしました」と説明している。

ホートンさんによると、この人物は4年ほど前から不快なメールを送り続けている。

ホートンさんは、2021年12月に子宮内膜がんと診断されて一時休職し、その後病気を克服して2022年に復帰した。

がんはその後の生き方に大きな影響を与えた、とグッド・モーニング・アメリカで述べている。

「どんな時でも、がんとの闘いはさまざまな犠牲を伴います。これからの自分の生き方について考えなければならず、人生が『がん前』と『がん後』になるのです」

「人生に対する感謝の気持ちが増しました。また、自分が何者で、何が重要なのか、他人から何を期待され、どう振る舞うべきかも教えてくれました。それが、不適切なメールへの対応につながっています」

ハフポストUS版の記事を翻訳しました。

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