元技能実習生に逆転無罪。双子死産で死体遺棄罪に問われていた【最高裁】

ベトナム人の元技能実習生であるリンさんの行為は、刑法190条にある「遺棄」には当たらないとした
リンさんの主任弁護人、石黒大貴弁護士は、最高裁で下された無罪判決を報告した(3月24日午後、東京都千代田区)
リンさんの主任弁護人、石黒大貴弁護士は、最高裁で下された無罪判決を報告した(3月24日午後、東京都千代田区)
Jun Tsuboike / ハフポスト日本版

死産した双子を自宅に遺棄したとして、死体遺棄罪に問われたベトナム人の元技能実習生、レー・ティ・トゥイ・リンさん(24)に対して、最高裁判所(草野耕一裁判長)は3月24日、無罪判決を下した。リンさんの行為は刑法190条にある「遺棄」にはあたらないとした。

2020年11月に熊本県芦北町の自宅で死産した双子の男児の遺体を段ボール箱に入れていたリンさんの行為が、遺棄にあたるかどうかか争われていた。弁護側はかねて、リンさんに「葬祭の意思はあった」として、無罪を主張していた。

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