朱肉がいらないインキ浸透印で知られるメーカー「シヤチハタ」が、痴漢防止グッズの「迷惑行為防止スタンプ」を商品化した。8月27日からテスト販売される。
■「安全ピン」をめぐる議論が開発のきっかけに
2019年5月、「痴漢にあったら安全ピンで刺すようにアドバイスされた」というTwitterユーザーの投稿がきっかけで、「安全ピンの換わりに痴漢防止用のハンコ」を提案する声がネット上で出た。
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それを受けて、5月22日にシヤチハタの公式Twitterは「早期に対応ができるようにします。ジョークではなく、本気です」と商品開発を宣言していた。
今回開発された「迷惑行為防止スタンプ」は、特殊インキを使っており、太陽光や照明の下では無色透明で、ブラックライトを当てると「手の形の印影」が浮かび上がる。鞄やポケットなどに取り付けることができる携帯用ブラックライトが付属する。
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8月27日13時から、シヤチハタの公式オンラインストア「シヤチハタ アンテナショップ」でテスト販売される。価格は税抜き2500円。 販売予定数は500個だ。
シヤチハタのプレスリリースでは、販売目的を以下のように書いている。
「本商品は、2019年5月にSNS上で多数のご意見やご要望を受けて開発を進め、迷惑行為防止条例などに抵触する行為に対し、抑止力や実用性の検証を兼ねテスト販売します。テスト販売を通じて寄せられた声をもとに商品を改良し、発売に向け更に開発を進めていく予定です」