「子どもたちとつくる」農地公園が誕生。年間を通して、無料で自然体験

子どもたちとつくる農地公園「Soil to Soul FARMPARK@鴨川」が4月27日(土)に開園。深刻な問題となっている耕作放棄地を活用したこの公園は無料開放され、動物、草木、農作物などの豊かな自然を堪能できるという。

「子どもが自然と過ごす時間を増やしたい」と考えている親は多いのではないだろうか。

しかし、季節ごとに表情を変える草木や、旬の農作物との継続的な「ふれあい体験」は、現代社会では意外と難しい。

そんな中、農地所有適格法人「苗目」は、一般社団法人「Soil to Soul」を地元有志メンバーと共に2024年4月11日に設立。その事業の第1弾として、2024年4月27日(土)に農地公園「Soil to Soul FARMPARK@鴨川(千葉県鴨川市)」を開園させる。

耕作放棄地を活用した「子どもたちとつくる」農地公園

Soil to Soul FARMPARK@鴨川
Soil to Soul FARMPARK@鴨川
Soil to Soul FARMPARK@鴨川

Soil to Soul FARMPARK@鴨川は、「子どもたちが自然と触れ合いながら自由な発想を開放し、自ら考え、遊びを通して人と関わり、個々の個性を認め合っていく」場所を目指す。「子どもたちとつくる」農地公園だ。

長く耕作放棄地とされてきた千葉県鴨川の土地を活用したこの公園は無料開放され、地域の子どもや子育て世代をはじめ、多くの利用者が交流できる場所になるという。

近年、日本では耕作放棄地の増加が深刻な問題になっている。千葉県内の耕作放棄地も増加傾向にあり、1985年に3178ヘクタールしかなかったものが、2015年には19062ヘクタールとなり、6倍に増えているというから驚きだ。耕作放棄地が及ぼす周辺地域の営農環境への悪影響としては、病害虫・鳥獣被害の発生、雑草の繁茂、用排水施設の管理への支障等が考えられる

公園内ではポニーや山羊などの動物に加え、公園内の豊かな土壌や果樹、草花に集う沢山の虫や鳥を間近で見て、触れて、一緒に過ごすことができる。また、年間を通して多くの農作物を公園の中で子どもたちと作るという。

公園に隣接して「里のMUJI みんなみの里」と「里山デッキ」もオープン予定。親子での食事にもぴったりのデッキからは、その先に広がる公園や眺望を楽しむことができるようになる。

「子どもたちと作る」開園イベントも実施

制作途中の「遊べる小屋」
制作途中の「遊べる小屋」
Soil to Soul FARMPARK@鴨川

Soil to Soul FARMPARK@鴨川は開園に伴い、「子どもたちと作る」イベントを複数実施する。

4月29日(月)には、先立って行われたクラウドファンディングの支援者や子どもたちを対象に、公園中央に位置する「遊び小屋」のウォールペインティングを実施する。また、5月3日(祝金)・4日(土)には「Soil to Soul KIDSまつり」も実施する。

さらに4月26日~6月20日の期間は、地元の幼稚園・小学校に通う子どもたちを中心に募集した「欲しい公園」の絵を「naeme farmers stand」と「みんなみの里」展示スペースにて展示する。

持続可能性に貢献し、子どもと自然、親子、地域住民、色々な形の「繋がり」が生まれるSoil to Soul FARMPARK@鴨川に、今後も注目が集まりそうだ。

【公園概要】

名称:Soil to Soul FARMPARK@鴨川

読み:そいるとぅーそうるふぁーむぱーく@かもがわ

住所:千葉県鴨川市細野1207(みんなみの里 隣)

開園時間: 9:00-17:00 ※雨天閉園

入場料:無料

駐車場:みんなみの里 第二駐車場をご利用ください

トイレ:みんなみの里のトイレをご利用ください

ゴミ箱:各自お持ち帰りをお願いします

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