FacebookとTwitter、トランプ大統領陣営が投稿した動画⇒「一部虚偽の情報」「情報操作」と認定

アメリカ大統領選では、偽情報の拡散が問題となっており、FacebookやTwitterではフェイク情報に対するガイドラインを制定し、今回が初の適用となった。
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Engadget 日本版

2020年3月9日(現地時間)、アメリカのニュースメディアCNBCは、Facebookがトランプ大統領陣営の投稿した動画を「一部虚偽の情報」に分類したと報じました。

問題となったのは、トランプ陣営のSNSディレクターを務めるダン・スカヴィーノ氏が3月7日(現地時間)に投稿した動画です。民主党のジョー・バイデン氏によるスピーチの一部を収めたもので、「トランプ大統領を再選することしかできない」と、対立するトランプ大統領の再選を支持するかのような発言をしています。

しかし、実際のバイデン氏のスピーチは「円形射撃をしていては(味方同士で争っていては)トランプ大統領を再選することしかできない」という内容だったため、複数のメディアが「実際のスピーチの一部を切り取って再選を支持しているかのような内容にしている」と指摘。Facebookも、自社のフェイク動画に関するガイドラインに基づき、この動画を「一部虚偽の情報」に分類しました。

問題の動画はTwitterにもアップされていましたが、Facebookより早い3月8日(現地時間)に「情報操作されたメディア」というタグが付けられました。一方、動画をアップしたスカヴィーノ氏は「情報操作はしていない」と主張。一連の騒動に対して、トランプ陣営がどのような動きを見せるかに注目が集まっています。

アメリカ大統領選では、対立陣営を不利に陥れるための偽情報の拡散が問題となっており、FacebookやTwitterではフェイク情報に対するガイドラインを制定。両メディア共に、今回が初の適用とのことです。

ただ、どちらも「警告」にとどまっているのみで削除まで至っておらず、現在も見ることが可能です。ルール違反ではあるものの、特に大きなペナルティーもないため、今後も「削除されないギリギリのライン」を狙ったフェイク動画が多発する可能性も考えられます。

過去にはトランプ大統領陣営が対立候補のバイデン氏のフェイク広告をFacebookに掲載。バイデン氏がFacebookに削除要請をするも、これを拒否されるという騒動がありました。今回の一件で、Facebookとバイデン氏との対立はますます深まりそうです。

(2020年3月10日Engadget 日本版「Twitterに続きFacebookもトランプ大統領が共有した動画を「虚偽の情報」と分類」より転載)を文字リンクにして挿入

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