加熱する抗議デモの影響は、ついに企業の経営陣にも及んだ。
香港に拠点をおくキャセイパシフィック航空は8月16日、ルパート・ホッグ最高経営責任者(CEO)と盧家培(ポール・ロー)・最高顧客責任者(CCO)が19日付で辞任することを公式サイトで発表した。
ルパート・ホッグCEOは公式サイトで発表した声明で、「過去3年に渡り、キャセイパシフィック・グループを導けたことは私の誇りであったし、アジアの主要なハブ機能を持つ航空拠点としての香港の将来に確信を持っている。しかしながら、この数週間は同社にとって試練の時期であり、CCOのポール共に経営陣としての責任を取るのが適切だと考えた」とコメントした。
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大規模デモをめぐる影響を受けての、事実上の引責辞任とみられる。
中国当局が警告し圧力か デモに参加したパイロットは解雇
「逃亡犯条例」をめぐる、香港の大規模デモ。
キャセイパシフィック航空の社員にも抗議活動に参加する者が多数いた。
CNNによれば、中国の当局は、デモに参加したキャセイパシフィック航空のクルーが中国本土便に乗務することを許可しないと警告。
それを受ける形で、同社はデモに参加したパイロット2人を理由を開示することなく解雇したという。
大規模デモやストライキの影響で、同社では先週、約150のフライトがキャンセルとなり、デモが起きた香港国際空港では、先週前半には全体で約1000のフライトが欠航となるなど大きな影響が出ていた。
BBCによると、中国の国営メディアが生成した「#BoycottCathayPacific」というハッシュタグが中国版のソーシャルメディアでトレンド入りするなどし、同社は圧力に直面していた。
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