4月の自殺者数が前年比で約2割減 「職場や学校に追い込む何かが…」という声も

少なくとも2015年以降、4月の自殺者数としては最も少なかった。東日本大震災後は景気悪化で自殺者数が増加していた。
厚生労働省が入る中央合同庁舎
厚生労働省が入る中央合同庁舎
時事通信社

4月の自殺者数が前年比でおよそ2割減っていることが、厚労省や警察庁のまとめで分かった。

警察庁がウェブサイトで公開した2020年4月の自殺者数は1455人で、2019年4月の1814人から19.8%減。同庁などによるまとめによると、少なくとも2015年以降、4月の自殺者数としては最も少なかった。

4月は新型コロナウイルス感染拡大による一斉休校や在宅勤務が広く行われていただけに、Twitterでは「職場と学校には20%も自殺に追い込む何かがあるってこと」という声も多数上がっている。

東日本大震災後の景気悪化では自殺者数が増加

東日本大震災のあった2011年は3-5月に自殺者数が増加。厚労省は同年の自殺白書で「急速な経済情勢の悪化と、それに伴うマインド(消費者マインド)の悪化が影響している可能性がある」と分析していた。

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