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2020年11月25日 11時33分 JST | 更新 2020年11月27日 17時46分 JST

スコットランド、生理用品を無料で提供へ。「生理の貧困」をなくすための画期的な法律

「必要とする全て人に、生理用品を無料で提供する世界で最初の国になります。女性たちや女の子たちのためになる重要な政策です」

Jeff J Mitchell via Getty Images

スコットランドが住民に対し、ナプキンやタンポンなどの生理用品を無料で提供することを決定した。生理用品の購入における経済的負担をなくすためで、学校などを含むスコットランド全土の公共施設で提供するという。

スコットランド自治政府のニコラ・スタージョン首相は、「必要とする全て人に、生理用品を無料で提供する世界で最初の国になります。女性たちや女の子たちのためになる重要な政策です」Twitterで投稿した

この法律は、「生理の貧困(Period Poverty)」を終わらせることを目的としている。「生理の貧困」とは、経済的な理由で生理用品を買うお金がなかったり、生理用品を利用できない環境にあったりすることを指す。発展途上国では深刻な状況で、格差が広がる先進国でも問題となっている。

市民団体の「Young Scot」の調査によると、スコットランドでは、中学生以上の生徒や大学生、そして就学や就労についていない女性の4人に1人が、生理用品が入手困難な状態にある。

生理用品を無料で提供する法案は、野党・労働党のモニカ・レノン議員が2017年から3年がかりで推進を進めてきた。2020年2月に大筋の内容が承認され、11月24日、スコットランド議会で全会一致で賛成票が投じられた。

この法律により、スコットランド政府は、学校や大学などのトイレで、ナプキンとタンポンを無料で提供することを義務化する。また、公共施設でも生理用品を無償提供するよう命じる権限を持つようになる。

女子生徒を対象に無料で生理用品を提供する動きはイギリスなどでも広がっているが、ここまで範囲を広げた公的な取り組みは前例がないとみられる。

レノン議員は、「スコットランドにとって大きな日です」とツイートした。 

CNNなどによると、法案は2022年までに年間約870万ポンド(約12億円)の費用を見積もっている。