中国の人口は「14億1178万人」と発表。10年に一度の調査結果、高齢化の進行示す

2016年まで続いた「一人っ子政策」の影響で少子高齢化が加速しているとされたが、0歳から14歳までの子どもの占める割合は増加したとした。

中国政府は5月11日、10年に一度実施される人口センサス(国勢調査)の結果を公表し、総人口は14億1178万人と発表した。高齢者の占める割合は上昇しており、「高齢化はより一歩進んでいる」とした。

BEIJING, CHINA - MARCH 27, 2021 - Crowds of tourists enjoy flowers and take photos in front of the Happy Shou Hall at the Summer Palace in Beijing, China, March 27, 2021. (Photo credit should read Costfoto/Barcroft Media via Getty Images)
BEIJING, CHINA - MARCH 27, 2021 - Crowds of tourists enjoy flowers and take photos in front of the Happy Shou Hall at the Summer Palace in Beijing, China, March 27, 2021. (Photo credit should read Costfoto/Barcroft Media via Getty Images)
Barcroft Media via Getty Images

中国は10年に一度、人口センサスを実施していて、今回も2020年11月から調査が始まっていた。11日は政府が調査結果を公表し、総人口は14億1178万人と発表した。

前回、10年前の調査(2010年)では人口は13億4000万人だった。7200万人あまり、率にして5.38%増加したことになる。

中国で「高齢者」とされる60歳以上は2億6402万人で全体の18.70%を占める。このうち65歳以上の高齢者は1億9064万人と全体の13.5%で、前回10年前の8.9%より4.6ポイント増加した。「高齢化はより一歩進んでいる」としている。

中国では2016年まで続いた「一人っ子政策」の影響で少子高齢化が指摘されていたが、0〜14歳は2億5338万人で、前回の16.6%より1ポイントあまり増加。「子どもの占める比重は回復傾向にある」と政策の成果を強調した

今回の調査結果は4月中に公表される予定だったが、ずれ込んでいた。フィナンシャルタイムズが事前に「50年ぶりに人口減少」と報じていて、統計当局は4月末に「増加した」とだけ先行して発表するなど、火消しとみられる動きもあった。

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