Twitter、リプライへの「よくないね」ボタンをテスト中。反対票数は見えず

「よくないね」ボタンは、ツイートへのリプライに対して押せるというもの。つぶやいた本人には見えず、ツイートを閲覧している第三者だけに表示されます。
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Engadget 日本版

Twitter社がリプライに対する「よくないね」ないし「下げる」(下矢印)ボタンをテストしていることを明らかにしました。記事執筆時点では、一部のiOSユーザーのみに提供しているとのことです。

「よくないね」ボタンは、ツイートに対するリプライに対して押せるというもの。つぶやいた本人には見えず、ツイートを閲覧している第三者だけに表示されます。また合わせて「賛成する」ボタンも追加されており、大手掲示板Redditに実装されている「upvote」「downvote」つまりリプライに対して賛否を投票できる仕組みと同じ模様です。

このうち反対票の数は見えず、賛成票だけが表示されるとのことです。またTwitter社は、この「よくないね」ボタンが「嫌い(dislike)」ではないと断りつつ、投票によりリプライの並び順が変わるわけではない(本家Redditでは「賛成」でスレッド上位に、「反対」が多数付けば下位に回される)と述べています。

これに今までの「いいね!」以上の意味がどこにあるかと言えば、Twitter社いわく「お客様が会話の中でどのような返信を求めているかを理解し、より多くの返信を表示できるようにするためのテスト」とのことです。つまり一般ユーザーの目に誰が「よくないね」を押したか、どれほどの「よくないね」票が投じられたかを晒されることはないが、Twitterスタッフがご意見ご感想のデータを承っておくと示唆されています。

Twitter社がツイートに対する好き嫌いを表明するシステムを模索していることは昨年末から明らかにされており、今年3月には絵文字リアクションや「よくないね」につきアンケート調査を行っているとも伝えられていました

このうち最も直接ツイートした本人にダメージを与えるのは「嫌い」ボタンや、嫌う人が多数のリプライがスレッドの最下位に追いやられる「下げ」ボタンだと思われます。少なくとも記事執筆時点では、Twitter社はそこまで踏み込んで表面的にはゆるやかに繋がっている人たちに波風立てることは選ばず、社内スタッフに好き嫌いを伝える経路は設けるが可視化はしないことを選んだのかもしれません。

本機能が将来的に全てのTwitterユーザー向けに提供される予定なのか不明ですが、今後のTwitter社の動きを注視したいところです。

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