線状降水帯とは?高知で発生、関東などでも発生の可能性。大雨・集中豪雨の発生要因、甚大な災害の恐れも【台風2号】

近年、線状降水帯は大きな水害を引き起こす要因となっています。

集中豪雨が発生する要因となり、各地で甚大な被害を引き起こしている「線状降水帯」。

 

台風2号の影響で、高知県で6月2日朝に発生しているほか、中国・近畿・東海・関東甲信越の各地方でも、発生の恐れや予測が出ている。

 

気象庁は5月から、「顕著な大雨に関する気象情報」について、これまで発表基準を実況で満たした時に発表していた情報を、予測技術を活用して最大で30分程度前倒しして発表している

 

線状降水帯とは?

線状降水帯のメカニズム気象庁のホームページより
線状降水帯のメカニズム気象庁のホームページより
ウェザーニュース

気象庁のサイトによると、線状降水帯とは、発達した積乱雲が列をなして数時間にわたってほぼ同じ場所を通過・停滞することによって、大雨が発生する地域のこと。長さ50~300km、幅20~50kmにも及ぶ。発生メカニズムに未解明な点も多いとされている。

コトバンクによると、1990年代から集中豪雨が発生した際に線状の降水域がしばしばみられることが指摘されていた。2014年8月の豪雨による広島市の土砂災害以降、頻繁にこの用語が使われるようになったという。

 

最近では、2017年7月の九州北部豪雨、2018年7月の西日本豪雨、2020年7月の熊本豪雨でも線状降水帯の発生が確認されている。

 

また、2023年6月2日午前8時すぎには、台風2号や前線の影響により、高知県で「線状降水帯」が発生しており、非常に激しい雨が同じ場所で降り続いていることから、気象庁は「顕著な大雨に関する気象情報」を発表した

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