【台風3号進路】12日にかけ梅雨前線を刺激、一部で大雨のおそれも

台風3号は既に発達のピークを越え、今後進路を北東に変え伊豆諸島方面に進む見込みです。一部の地域では台風の影響で大気が不安定になることが予想されます。
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6月11日(日)6時現在、強い台風3号(グチョル)は日本の南を北北東に進んでいます。

12日(月)にかけては本州付近に停滞する梅雨前線に湿った空気を送り込み、西日本や東日本で雨が強まるおそれがあるため警戒が必要です。

▼台風3号 6月11日(日)6時
中心位置 日本の南
大きさ階級 //
強さ階級 強い
移動 北北東 20 km/h
中心気圧 970 hPa
最大風速 35 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 50 m/s

台風本体は12日(月)〜13日(火)に伊豆諸島の南を通過

台風3号は次第に進路を北東に変え、伊豆諸島方面に進む見込みです。既に発達のピークを越えていて、今後は次第に海水温の低い領域に進むことから次第に勢力を落とし、12日(月)〜13日(火)に伊豆諸島の南を通過する頃には温帯低気圧の性質に変わり始める見込みです。

伊豆諸島南部では台風本体の雨雲がかかる可能性があるため、念のため風雨の強まりに注意してください。

台風の影響で西日本や東日本で雨量かさむおそれ

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上空の気圧の谷の接近や、本州の南に停滞する梅雨前線に向かって台風3号方面から暖かく湿った空気が流れ込む影響で大気の状態が非常に不安定となり、12日(月)にかけて発達した雨雲が九州から関東にかけての太平洋側を通過する予想です。

活発な雨雲の通過時に局地的に激しい雨が降り、低地の浸水や河川の増水、土砂災害等に警戒が必要です。

先週の記録的な大雨や、今週降った雨の影響で地盤が緩んでいるところがあります。平常時よりも少ない雨量でも土砂災害等が発生しやすくなっているため、地盤の緩い傾斜地など危険な場所には引き続き近寄らないようにしてください。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風3号の名前「グチョル(Guchol)」はミクロネシアが提案した名称で、ヤップ語でウコン(ターメリック)を意味する語からとられています。

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