大学のオープンキャンパス、誰と行った?現役大学生の約半数は「友達以外」と回答(調査結果)

2023年夏は対面で実施するオープンキャンパスが広がる
東京大学のオープンキャンパスは8月、オンラインで開かれる
東京大学のオープンキャンパスは8月、オンラインで開かれる
時事通信社

河合塾は7月、現役大学生が高校時代に誰とオープンキャンパスに参加したかを調べた結果を発表し、約半数(46%)が保護者と参加していたことを明らかにした。友人との参加は27%、1人で参加した人は26%を占めた。

河合塾は「効率よく回れる単独参加、ひとりでは気づかない発見に出会える可能性がある複数参加、それぞれのメリットを生かすのがカギ」 と解説している。

大学入試対策で河合塾に通っていた大学生と大学院生を対象に2022年10月、インターネット上でアンケート調査を実施。267人が回答した。

4人に1人は単独で参加したという
4人に1人は単独で参加したという
河合塾

「オープンキャンパスに参加した大学数」の平均は、1人当たり3.3校だった。2校以上に参加した人が8割以上だった。6校以上のオープンキャンパスに参加した人もおり、13%を占めた。

同社は「複数の大学に足を運び、比較検討することで、より自分に合った大学選びにつなげることができる」としている。

「オープンキャンパスに参加した学年」(複数回答)として最も多かったのは高校2年で、67%を占めた。同1年もあわせると81%を占めることから、「余裕のある低学年の間に大学選びを始める人が多い」(同社)。

「オープンキャンパスに期待したこと」(複数回答)を尋ねたところ、「大学の雰囲気を確認できること」と答えた人が92%に上った。

河合塾は「実際に大学に足を運び、将来キャンパスにいる自分をイメージすることは、志望校を決める際の大切な要素」と指摘。その上で「志望校の具体的なイメージを持つことにより、受験勉強へのモチベーション向上にもつながる」と述べている。

近年は新型コロナウイルスの感染対策のため、オンラインでオープンキャンパスを開く大学が目立った。

一方、2023年夏は、新型コロナウイルス感染症の法律上の分類が季節性インフルエンザと同等の「5類感染症」に指定されたことを受け、対面で実施するオープンキャンパスが広がる。

河合塾が5月末に行った調査では、首都圏の国公私立大学の8割がオープンキャンパスを対面型のみで実施することがわかった。残り2割の大学も、対面型とオンラインを併用する場合が主流だという。

オンラインのみで開く大学は少数派だ。東京大学は8月に説明会や模擬講義などを含むオープンキャンパスをオンライン上で実施する。

河合塾は全国760校以上の大学のオープンキャンパス実施情報をデータベース化した『オープンキャンパス検索システム』を公開している。

〈取材・文=金春喜 @chu_ni_kim / ハフポスト日本版〉

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