日大アメフト部員逮捕、スポーツ分野に「遠慮あった。口を挟んではいけないのでは」と理事長。問題認識の甘さが露呈

日大の林真理子理事長は「一番重たい問題を抱えていたのはスポーツの分野だった。もっと積極的に遠慮せずにどんどんいくべきだった」と反省の弁を述べました。

日本大学アメリカンフットボール部の男子部員が覚醒剤と大麻を所持したとして逮捕された事件で、林真理子理事長は8月8日、東京都内で記者会見を開き、「一番重たい問題を抱えていたのはスポーツの分野だった。もっと積極的に遠慮せずにどんどんいくべきだった」と反省の弁を述べた。

日大を巡っては、アメフト部が2018年に関西学院大との定期戦で「悪質タックル」を仕掛け社会問題に。その後、田中英寿前理事長の脱税事件など一連の不祥事を受け、林氏が22年に理事長に就任した。

林理事長は会見で「言い訳になるが、就任して1年、いろんなことをやってきた。人事や訴訟、いろんなことをやっていたが、スポーツの方を少し後回しにしていたのは事実だ」と述べ、アメフト部が抱える問題に対する認識の甘さを露呈した。

林理事長は「(スポーツ分野に対して)遠慮があった。機構やシステムについてよく分からないので、私が口を挟んではいけないのではないかという気持ちがあった」と述べた。

日大アメフト部は1940年創部で、大学日本一を決める甲子園ボウルで21回の優勝を誇る強豪。部員の逮捕を受け、5日から無期限で活動を停止している

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