【終戦の日】言葉を超えて「ヒロシマの心」伝えるHIROSHIMA APPEALS を知っていますか?

1983年から続く、松永真さん、大貫卓也さんなど著名デザイナーらが「ヒロシマの心」をポスターで表現する試み。2023年の作品に加え、過去の名作も紹介する。

日本グラフィックデザイン協会(JAGDA)が1983年から続けているキャンペーン「HIROSHIMA APPEALS」を知っているだろうか。

世界で初めて核兵器の被害を受けた広島で、市民らが連帯し平和を創造する取り組み「ヒロシマの心」。それをポスターで表現し、戦争の凄惨さや平和を希求する心を広く伝える試みだ。

毎年、ベテランから新進気鋭のグラフィックデザイナーまで、ボランティアで制作に挑んでいる。

戦後78年を迎える今、これらのポスターを通して先の戦争や今なお世界で起こっている戦争に向き合うきっかけにしたい。

2023年のポスターは「人差し指」

今年のポスターは、銀座メゾンエルメスのウィンドウディスプレイ日本科学未来館を手がけるグラフィックデザイナー中村至男さんの「人差し指」だ。

制作コメントによると、「核兵器は人間の所業に他ならない。人が起こすことは人が止められるのだ」とし、指は「人間の弱さの象徴」だという。

2023年のデザイナー、中村至男さんの作品
2023年のデザイナー、中村至男さんの作品
JAGDA HIROSHIMA

歴代ポスターをピックアップ

言葉を超えて反戦・反核を訴え続ける歴代のHIROSHIMA APPEALSを振り返る。

1983年当時、JAGDA会長だった亀倉雄策さんの作品「燃え落ちる蝶」
1983年当時、JAGDA会長だった亀倉雄策さんの作品「燃え落ちる蝶」
JAGDA HIROSHIMA
ベネッセやバンダイのロゴで知られる松永真さんの作品「NO MORE HIROSHIMA!」(2007年)
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JAGDA HIROSHIMA
サントリーのウーロン茶やモルツのアートディレクターを手がける葛西薫の作品「夏の陽のまぶしさ」(2013年)
サントリーのウーロン茶やモルツのアートディレクターを手がける葛西薫の作品「夏の陽のまぶしさ」(2013年)
JAGDA HIROSHIMA
JリーグやSoftBankのロゴでしら大貫卓也さんの作品「HIROSHIMA」(2021年)
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JAGDA HIROSHIMA

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