「怒鳴るのは効果ない」NBAレジェンドのダーク・ノビツキーさんが語る、若い世代への指導の仕方

「わたしたちの世代はいつも怒鳴られていた」と振り返った後、自身の考えを述べた。
ダーク・ノビツキーさん
ダーク・ノビツキーさん
Rio Hamada

元ドイツ代表で、NBAのレジェンド選手のダーク・ノビツキーさんが8月21日、アンバサダーを務めるスポーツ用品メーカー「バウアーファインド」主催のトークイベントで、「怒鳴るのは効果はない」と若い世代への指導方法について語った。

ノビツキーさんは、6、7月にハンガリーで開催された19歳以下の男子ワールドカップを視察するなど、若手世代が活躍する場にも関わっている。

ノビツキーさんはトークイベントで、3人制バスケ「3x3. EXE PREMIER 2022」優勝メンバーの飯島康夫選手と対談。飯島選手が、怒鳴るなどの暴力的な指導が日本で残っていることに触れながら、子どもや若い世代の指導についての考えを尋ねた。

これに対してノビツキーさんは「我慢が必要。子どもたちのスキルがどの程度なのかを見る必要がある」と説明。個々の特徴やレベルに応じて得意な技を伸ばすスキル練習を取り入れつつ、その選手がチーム内でインパクトを残せるよう、チーム練習では弱点を補うような指導を勧めた。

その上で「怒鳴ることは効果はない」と指摘。

「わたしたちの世代はいつも怒鳴られていた」と振り返った後、こう続けた。

「いま(の指導)は辛抱や会話すること、コミュニケーションなどを通じて、若い世代の選手たちとどうつながり、関わるかという話です。バスケットボールだけではなく、私たちの生活や社会が変わったのです」

「私が育った90年代とは違った方法で子どもたちとつながり、会話をして、指導しないといけない。そして辛抱しないといけません」

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