「警察犬が吠えた瞬間に諦めた」と容疑者の投降に成功。その正体、実はリアルすぎる保安官代理のモノマネだった

大型犬の凶暴そうな声にしか聞こえません。ときどき声が裏返るところまでリアルです
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AzmanL via Getty Images

アメリカ・ワシントン州のピアース郡保安官事務所が公式Facebookに投稿した動画が話題になっている。茂みに逃げ込んだ容疑者を投降させたのは、けたたましく吠える警察犬…ではなく、巧みに犬の声を真似る保安官代理だった。

同事務所によると、8月18日午前8時25分、墓地近くで車の盗難事件があり、保安官代理らが現場に駆けつけた。ちょうど盗難車がその場から走り去るところで、ストップスティックを使って4本すべてのタイヤをパンクさせることに成功した。しかし、容疑者はそのまま逃げてしまった。

その後、盗難車は発見されたが車内には誰もいなかったため、周辺の捜索が行われた。容疑者は4人で、すべて未成年だった。保安官代理が茂みに2人が隠れるところを目撃し、投降させるためにあるおもしろい戦略をとった。

 それが、「警察犬が追い詰めるよ」作戦だ。
胸あたりについたボディカメラにこの時の様子が収められている。
保安官代理が茂みに向かって、「警察犬を放たせないでくれ」と大きな声で忠告する。その直後、けたたましく吠える大型犬の凶暴そうな声が聞こえる。いわゆる「ワンワンワン」ではなく、ときどき声が裏返るところまで本物の犬そっくりだ。動画の2分49秒がまさにその場面だ。

容疑者は警察犬の存在に焦ったのか、茂みからガサガサと動くような音が聞こえる。そこで保安官代理がもう1度警察犬になりきって吠える。さらに吠えると、茂みの中から容疑者が姿を現した。4人すべて確保した。

同事務所によると、逮捕された容疑者たちは警察犬が本物だと思い、「吠えるのを聞いた瞬間にもうダメだと思った」と話しているという。

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