電車内のマナー「自分は絶対守れてる…」人が陥りがちなこと。駅ポスターが反響「我が身を省みよってこと」

「これを見て納得してるだけじゃ結局自分のものにできていない」

「自分は絶対守れてるって実はみんなが思っている」

そんなインパクトのあるキャッチコピーで、電車内のマナーを呼びかけるポスターが「完成度高くて感動した」などとSNSで反響を集めています。

制作したのは日本民営鉄道協会。毎年公開している「駅と電車内の迷惑行為ランキング」2022年度をもとに、電車や駅でありがちな迷惑行為が、他人の目にどう映っているのか描いています。

ポスターには6つの「迷惑行為」に関する事例が描かれています。

ポスター
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日本民営鉄道協会 提供

スマホを見てみる歩行者に対して「歩きスマホあぶない」と顔をしかめる人。実はその人も、ドア付近に立っていて「入り口塞いでるの気づかないの?」と他の乗客から思われています。

さらにその乗客は、同伴者との会話のボリュームが「うるさいなぁ」と別の人から迷惑がられています。

駅や電車内で、他人の振る舞いに不満を感じる一人ひとりが、実は誰かの迷惑になってしまっている様子を描いたこのポスター。

日本民営鉄道協会は、ポスターのデザインやキャッチフレーズを制作する際に「迷惑行為の大部分は、故意ではなく無意識に行われている点」に着目したといいます。

「『自分は絶対マナーを守れている』と思っていても、実は知らないところで心配りの欠如から迷惑を掛けてしまっているかもしれない。そんな良識ある誰もが『迷惑行為の当事者』になってしまう可能性があることを伝えるために、このようなデザインとしました」

このポスターにはSNSで、「めっちゃ秀逸」「我が身を省みよってことですね」「これを見て納得してるだけじゃ結局自分のものにできていない」などとコメントがたくさん寄せられています。

日本民営鉄道協会は、 反響が広がっていることについて次のように話します。

「本ポスターが多くの方にご覧いただけて非常に嬉しく思っております。本ポスターがきっかけとなり、電車に乗るお客さまがマナーについて今一度考えるきっかけとなっていただければ幸いです」

ポスターは、2023年度のアンケート調査に合わせて、駅や電車内に掲出されています。アンケート調査は11月30日まで。

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