大学生に不足するスキルは「文章力」と「論理的思考力」。大学教員2000人への調査結果

新型コロナウイルス感染拡大の前後での学生の変化も明らかに

全国大学生活協同組合連合会は11月までに、全国の国公私立大学に勤める大学教員2000人への調査結果から、学生の文章力や論理的思考力が不足していると考える教員が約6割に上ると発表した。

同連合会は6〜8月、大学生協がある大学124校に勤める教員を対象にインターネット上でアンケート調査を実施し、2240人から回答を得た。

「授業を進行するにあたって、不足していると思われる学生のスキル」を複数回答式で尋ねたところ、「文章力」と答えた教員が最も多く65.6%に上った。次いで「論理的思考力」(59.2%)が挙がった。

「英語や語学力」(21.1%)と答えた教員が最も少なく、「パソコンスキル」(26.3%)が続いた。

専門分野を問わず傾向は同じだった。

また、新型コロナウイルス感染拡大の前後で学生がどのように変化したかを複数回答式で尋ねた。「学生とのメールやチャットでのやりとりが増加した」(33.6%)と連絡手段の変化を答えた教員が最も多かった。

続いて「授業の出席率が悪くなった」(17.1%)、「学生の成績が悪くなった」(15.0%)と学業面での悪影響を挙げる教員が目立った。文系よりも理系の方が、そう回答する教員の割合が多かった。

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