人の遺体を助手席に乗せて60キロ以上走行。車ではねた容疑者は「シカと思った」(アメリカ)

容疑者は助手席に遺体があることに気づかないまま走り続けたという

アメリカ・テキサス州で、車で歩行者をはねた後、遺体を助手席に乗せたまま走り続けた人物が12月16日、逮捕された。

この人物は、助手席に遺体があることに気づかないまま約64キロにわたって運転を続け、同州ホワイトセトルメントにあるハンバーガーショップ「ジャック・イン・ザ・ボックス」で意識を失ったという。

ホワイトセトルメント警察によると、12月16日午後11時過ぎに「ボンネットやフロントガラスが激しく損傷した車の中で、運転席に前屈みになって倒れ込んでいる人がいる」という通報があった。

警察官が現場に駆けつけたところ、助手席で人間の遺体を発見したという。

運転席にいた人物の身柄を拘束して捜査したところ、この人物は「ダラスでシカをはねたようだが、そのまま駐車場まで走り続けた」と説明。

警察は現場の状況から、衝突時の強い衝撃で歩行者の体が助手席へとはね上げられ、遺体が助手席に着地したと考えている。

身柄を拘束されたのはアーリントン在住の31歳ネストール・ルハン・フローレス容疑者で、警察は同容疑者が事故を届け出なかったと説明している。

ホワイトセトルメント警察のクリストファー・クック署長は「人間だと気づかずに、救助も助けを呼ぶこともなかったのは非常に残念です。路上で歩行者をはねて動物だと考えるというのは、かなり酔った状態だといえます」と記者の取材で述べた

ルハン・フローレス容疑者は飲酒運転でこれまで2回逮捕されており、2021年には有罪判決を受けている。今回の事件で、警察は同容疑者を酒気帯び運転による殺人の罪で訴追する予定だという。

地元テレビWFAAによると、亡くなった被害者は45歳のテリー・アイヴォリーさんであることが明らかになっている。

ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。

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