紗栄子さんやMEGUMIさんが現地で被災者支援。必要な物資を事前リサーチ、防犯用の笛や生理用品、化粧品届ける

支援活動のプロと一緒に現地で支援活動を行ったことを報告。避難所で生活する人々の困りごとなども伝えました。
紗栄子さん(左)、MEGUMIさん(右)
紗栄子さん(左)、MEGUMIさん(右)
時事通信フォト

能登半島地震が発生してから2週間以上が過ぎた。被災地への寄付活動など、各地で支援の輪が広がっている。

著名人でも寄付を表明する人が相次ぐ中、タレントの紗栄子さんやMEGUMIさんはそれぞれインスタグラムで、支援団体などと連携して被災地を訪れ、必要な物資を届け、被災者の話を聞いたことを報告した。

おもちゃや防犯用の笛、生理用品も届けた紗栄子さん

紗栄子さんは2019年の東日本台風を機に、一般社団法人Think The DAYを設立し、代表理事を務めている。災害時の被災者支援に加え、新型コロナウイルスの拡大に伴い、医療従事者の支援も行ってきた。

能登半島地震の発生を受け、紗栄子さんは1月15日までに数回にわたり七尾市や能登町、志賀町などの被災地を訪れ、衣服や食料、子ども用のおもちゃ、防犯用の笛、生理用品などを届け、炊き出しも行ったことを報告した。

Think The DAYでは、ニトリやUNIQLO、ミスタードーナツなどを扱う企業とも協力。事前に必要物資を確認し、内容や数量を調査した上で、届けるものを選んだそうだ。

紗栄子さんはインスタグラムで、各地の避難所の様子も詳細に報告した。避難所では、「自衛隊による入浴支援で久しぶりにお風呂に入れたけど洗濯が出来ないから毎日同じ服を着ている」「綺麗な下着がない」などの声も聞いたという。子どもとの交流を通じて、「大人たちでは気付けない必要物資も教えてくれました!」ともつづった。

今回の支援に関わった関係者にも感謝を述べ、「何より避難所での生活を余儀なくされている皆さんが少しの時間でも笑顔になり、喜んでいただけたことが大変嬉しかったです」と振り返った。

金沢でカフェ経営のMEGUMIさん「また伺います」

MEGUMIさんは芸能活動と並行して、2016年に石川・金沢で地元食材などを使った「cafe たもん」を開き、オーナーを務めてきた。

今回の支援では、珠洲市や認定NPO法人カタリバ、金沢レインボープライドの運営者と連携した。事前に、珠洲市の各地の避難所で必要とされている支援のヒアリングを行うと、その中では生活用品は行き届いているものの、炊き出しは始まったばかりで、水が自由に使えず、食べ物の偏りなどで肌荒れに悩んでいる人も多かったという。

MEGUMIさんはそれを踏まえ、企業の協力の上で化粧品を届けたほか、避難所でできる運動や美容の講座を開き、温かい食べ物の炊き出しを行ったと報告した。

スキンケアなどに関する書籍も出版しているMEGUMIさんは、支援を通じて「皆さんの笑顔が垣間見れ、美容は、やはり気持ちを前向きにしてくれるツールだと改めて感じました」とつづり、「石川の皆さん、復興まで応援します!また伺います」とメッセージを送った。

また、カタリバについても「いち早く現地入りされ、避難所のお母さんと子供達の支援をずっとされています」と紹介し、「活動チェック、寄付なども是非お願いします」と呼びかけた。

現在、石川県では、企業・団体・自治体からのまとまった規模の物資支援は受け付けているが、仕分け等の手間を考慮し、個人からは受け付けていない。

現地でのボランティア活動についても、被災地への直接の電話や問い合わせは控えるよう周知している。

力になりたい人は、石川県災害対策ボランティア本部の特別サイトなどでボランティアの情報を確認できる。

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