ロシアのプーチン政権への批判を続け、獄中で死亡した反政権派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の遺体が同氏の母親に引き渡された。支援団体の報道担当者が2月24日、SNSのXで明らかにし、ニュースメディアが相次いで報じた。
ナワリヌイ氏は北極圏の刑務所で死亡したと16日、当局が発表した。母親のリュドミラさんらが遺体の引渡しを求めていたが、当局は応じていなかった。
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報道担当者のキラ・ヤルミシュ氏によると、当局はこれまで、リュドミラさんに「秘密裏の埋葬に同意するか、同意しなければ刑務所の敷地内に埋葬する」と迫っていたという。
24日に一転して遺体が引き渡されたことについて、ヤルミシュ氏はXに「アレクセイさんの遺体は母親に引き渡された。私たちと一緒にこれを要求してくれたすべての人々に感謝します」と投稿した。家族の希望通りに葬儀を行うことができるかどうかはまだ不明だとしている。
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ナワリヌイ氏の死因について、当局は「自然死」だと発表したが、プーチン政権が関与したのではないかという疑惑が指摘された。主要7カ国(G7)の外相会合も死因の徹底的解明を求める声明を発表するなど、国際的な批判が高まり、ロシア国内でも遺体引き渡しを求める動きが出ていた。