アメリカ・ミズーリ州で、高齢男性が入院中の妻を絞殺した罪に問われている。「もうこれ以上は妻の世話ができない。医療費を払うこともできなかった」と話しているという。
同州ジャクソン郡検察が5月4日、発表した。
検察の資料やUSAトゥデイによると、妻への殺人罪に問われているのはインディペンデンス市に住む76歳のロニー・ウィッグズ被告。被害者である妻は、透析治療のために市内の病院に入院していた被告の72歳の妻だ。
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5月3日午後11時22分、患者への暴行事件が起きたとして非番の警察官が市内にある病院のICU(集中治療室)に駆けつけた。
患者は同8時30分ごろ、脈拍がなく、意識不明の状態で見つかったという。心配蘇生が行われ、いったん脈拍は戻ったものの、翌朝8時28日に死亡が確認された。
ウィッグズ被告は同7時30分、妻の病室にいたことが確認されている。目撃者によると、その時点では妻はしっかりしていて意識もあったという。
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別の目撃者によると、妻の首の両側には赤い傷があり、首の中央部分には心肺蘇生時にできたものではない新しい傷があったという。
インディペンデンス警察の捜査員がウィッグズ被告に話を聞いたところ、妻の首を両手で絞めたことを認めた。叫ばないように口と鼻をふさいだことも認めている。
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ウィッグズ被告が以前にも2度にわたり、入院中の妻を殺そうとしていたこともわかった。リハビリ施設でも1度絞殺を試みたが、うまくいかなかったという。
動機について同被告は「精神的に落ち込んでいる。もうこれ以上は妻の世話ができない。請求された医療費も払えないため殺した」と話している。