
「ジェノサイドをとめろ」━。
イスラエルのガザ侵攻から2年となる10月7日、パレスチナ人に対するジェノサイドに抗議するデモが東京などで行われた。
東京・渋谷で行われたデモで、参加者たちはパレスチナの旗などを掲げながら行進。「パレスチナ解放、今すぐ解放」などと声を上げ、日本政府に対してイスラエルに制裁するよう求めた。
「パレスチナは尊厳であり、アイデンティティ」
デモ行進に先立つ集会では、ガザのシーモさん(24)から届いたメッセージが読み上げられた。
「このジェノサイドが始まって2年が経ちました。終わりのない爆撃、虐殺、飢え、そして破壊の2年です。ただ生き残るために闘った2年です。
ジェノサイドの最中、私の最も大切な人である母を失いました。占領は彼女の治療を拒否し、彼女の体は壊れたのです。彼女の死の後もその墓は破壊されました。人間が死んだ後ですら安らかに休むことを許されないことを想像してみてください」
「私たちはガザ西部から南へ、爆弾、飢え、そして疲労にさらされながら、40キロもの死の行進をしました。私は子どもが疲れで、高齢者が苦痛で倒れるのを見ました。
そしてその一歩ごとに私たちは問いました。生きる代わりに死に向き合わなければいけないような、どんな罪をこの子どもたちは犯したと言うのでしょうか」
「だけどこれら全てに関わらず、私たちは存在し続けています。私たちは武器だけでなく、愛、希望、信仰で抵抗するのです。なぜならパレスチナはただの土地ではなく、私たちの生活であり、尊厳であり、アイデンティティだからです」

2023年10月7日以降、ガザでは少なくとも6万7000人がイスラエルによって殺害され、そのうち3割が子どもだった。
国連人権理事会の独立調査委員会は9月、イスラエルがガザでパレスチナ人に対するジェノサイドを行っているとする報告書を発表している。
