世界でも稀に見る「サーキュラーエコノミー(循環型経済)」の先駆け例として、注目を集める江戸時代の暮らし。
割れてしまった陶磁器は接ぎ直す、排泄物は貴重な肥料として取り引きされる……。限られた資源をリユース、リサイクルする社会システムが成立していたといわれています。
そんな「江戸時代のサステナビリティの知恵を現代に生かし、世界に発信していこう」という動きが、いま加速しています。
江戸時代の暮らしからSDGsを考える
「食」から江戸時代の文化や社会システムを再評価し、SDGs時代のあり方を考えるトークイベントが、“小江戸”の愛称で親しまれる栃木県栃木市で開催されました。
ハフポスト日本版は、その一部をハフライブ特別番組として、12月14日(水)21時から無料配信します。
徳川家康が祀られる日光東照宮にほど近い栃木市は、江戸時代に巴波(うずま)川を利用した舟運による物資集積地として発展。宿場町としても栄えました。当時の面影を残す蔵造りの古い街並みや江戸料理などの文化が現存し、観光地としても人気を博しています。
豊かな自然に囲まれた立地を生かしながら、江戸の衛星都市として文化や経済を花開かせた歴史を再評価する──。
栃木市は「江戸グリーンエコノミー」と名づけたこの活動を、日本、世界へ発信しています。
江戸時代のレシピをAIで蘇らせてみたら…
今回のイベントのタイトルは、「江戸グリーンエコノミー・ダイアログ ─小江戸栃木市から始まる未来のライフスタイル ─」。
ハフライブでは、そのキーノート・セッション「江戸グリーンエコノミーの可能性」をお送りします。
登壇者は、アートやカルチャーなどの発信で知られる「WIRED CAFE」などを展開する楠本修二郎さんら7人です。
SDGsを軸とした世界や日本の食の課題から、江戸料理の古文書のレシピをAIで蘇らせるプロジェクトまで──。幅広いトークを交えつつ、これからの暮らしや社会のあり方を探っていきます。
<こんなことを話します>
・サーキュラーエコノミー(循環型経済)をめぐる世界の潮流
・江戸時代のサーキュラーエコノミー
・江戸時代のレシピをAIで蘇らせるプロジェクト
・世界や日本の食をめぐる課題
・「江戸グリーンエコノミー」で世界はどう変わる?
・新しい食の価値観やライフスタイルの社会実装
江戸時代という過去を見つめ直し、現代のSDGsにつなげていくこと。企業や行政と連携しつつ、地方が世界とつながり未来を共創していくこと。時間と空間を軸としながら、新たな価値観やスタイルの社会実装をどう成し遂げていくか? その可能性を探っていきます。
「日本や世界の食の課題とは?」
「江戸時代の人々がサーキュラーエコノミーを実現できていた理由は?」
「地方から世界へ発信できるSDGsとは?」
そんな疑問に答えてくれるトークセッションを、ぜひご覧ください。
番組概要
【配信日時】
12月14日(水)21時
【番組タイトル】
「EDO」から世界が変わる。「江戸グリーンエコノミー」の可能性
【出演者】
・楠本修二郎さん (おいしい未来研究所 代表理事、 カフェ・カンパニー 代表取締役)
・大川秀子さん (栃木市長)
・玉木直季さん (チャタムハウス(英国王立国際問題研究所)上席研究員)
・中尾光宏さん (凸版印刷 常務執行役員)
・野中朋美さん (立命館大学 食マネジメント学部 准教授)
・渡邉賢一さん (江戸グリーンエコノミー代表、内閣府CJPFディレクタ)ー
・中村かさね (ハフポスト日本版プロデューサー)
【視聴方法】
※番組視聴は無料です。12月14日21時〜配信
配信URL: YouTube
配信URL: Twitter(ハフポスト日本版の公式アカウントのトップから)
****
「江戸グリーンエコノミー・ダイアログ - 小江戸栃木市から始まる未来のライフスタイル -」
主催:おいしい未来研究所
共催:カフェ・カンパニー、XPJP
協力:栃木市、凸版印刷、かな半旅館、辰元、ハフポスト日本版(運営:BuzzFeed Japan) #アップサイクルTOCHIGI事務局