【WBC決勝】日本vsアメリカの試合を1〜9回まですべて振り返り。大谷が吠え、村上と岡本がHRを叩き込んだ

みんなでたどり着いた、決勝の舞台。日本にとって歴史的な勝利になったWBCのアメリカ戦を、1打席ごとに振り返ります
WBC優勝を決めた日本代表・侍ジャパン(2023年3月21日)
WBC優勝を決めた日本代表・侍ジャパン(2023年3月21日)
Daniel Shirey via Getty Images

アメリカ・フロリダ州で現地時間3月21日に行われた野球の世界一決定戦・WBCの決勝は、日本が3-2でアメリカに競り勝った。

試合はアメリカが先制したものの、すぐに村上宗隆選手のホームランで追いつき、さらに岡本和真選手の本塁打などで点差を広げた。

しかし、アメリカも8回に1点を返して3-2に。手に汗握る展開になったが、最後はクローザーのマウンドに大谷翔平選手が立ち、日本が優勝を手にした。

ドラマのような展開に、SNSでは「映画のようだ」の声も。日本野球にとって14年ぶりとなったWBC優勝。歴史に残る試合を、1回から9回まで1打席ごとに振り返ります。

決勝、スタメンは?

日本🇯🇵

1)ラーズ・ヌートバー(センター)
2)近藤健介(ライト)
3)大谷翔平(DH)
4)吉田正尚(レフト)
5)村上宗隆(サード)
6)岡本和真(ファースト)
7)山田哲人(セカンド)
8)源田壮亮(ショート)
9)中村悠平(キャッチャー)
ピッチャー)今永 昇太投手(左投)

アメリカ🇺🇸

1)M.ベッツ(ライト)
2)M.トラウト(センター)
3)P.ゴールドシュミット(ファースト)
4)N.アレナド(サード)
5)K.シュワーバー(DH)
6)T.ターナー(ショート)
7)J.T.リアルミュート(センター)
8)C.マリンズ(レフト)
9)T.アンダーソン(セカンド)
ピッチャー)メリル・ケリー投手(右投)

見どころ

試合前から注目されていたのが、ロサンゼルス・エンゼルスではチームメイトの大谷翔平選手とマイク・トラウト選手の対決だ。

両者がそれぞれの国の国旗を持って入場し、スタジアムを盛り上げた。

1回表 日本0-0 アメリカ

1. ベッツ:ライトフライ

2. トラウト:ライトへのツーベース

3. ゴールドシュミット:三振

4. アレナド:ファーストゴロ

日本の先発・今永が、1回表を無失点で切り抜ける。

決勝戦で先発した今永投手(2023年3月21日)
決勝戦で先発した今永投手(2023年3月21日)
Megan Briggs via Getty Images

1回裏 日本 0-0 アメリカ

1. ヌートバー:レフトフライ

2. 近藤:ショートゴロ

3. 大谷:フォアボール

4. 吉田:三振

アメリカのケリーも上々の立ち上がり。日本代表、先制ならず。

2回表 日本 0-1 アメリカ

1. シュワーバー:ライトフライ

2.:ターナー:レフトスタンドへのホームラン
準々決勝のベネズエラ戦で逆転の満塁ホームランを打ったターナーの一打で、アメリカが先制

3.リアルミュート:レフトへのヒット

4. マリンズ:三振

5. アンダーソン:センターへのヒット

6. ベッツ:レフトフライ

ターナーのホームランの後ツーアウト1・2塁とピンチを迎えるも、今永が1点で抑える。

2回裏 日本 2-1 アメリカ

1. 村上:右中間へのホームランで同点!!
準決勝のメキシコ戦でサヨナラのツーベースを打った村上が、初球を振ってスタンドに叩き込む。日本同点

2. 岡本:ライトへのヒット

3. 山田:ライトフライ

4. 源田:レフトへのヒット
1アウト1・2塁

5. 中村:フォアボール
1アウト満塁のチャンス

ピッチャー交代:ケリー→ループ(左投)へ

6. ヌートバー:ファーストゴロ
ファーストゴロの間に3塁ランナーが帰って、日本2-1

7. 近藤:センターフライ

日本代表、村上のホームランなどで2-1と勝ち越し。

3回表 日本 2-1 アメリカ

ピッチャー交代:今永→戸郷(右投)

1. トラウト:三振

2. ゴールドシュミット:レフトフライ

3. アレナド:フォアボール

4. シュワーバー:フォアボール
ツーアウト1・2塁のピンチ

5. ターナー:三振
戸郷、ピンチを迎えるも絶好調のターナーを三振に抑え、無失点で3回表を切り抜ける

3回裏 日本 2-1 アメリカ

ピッチャー交代、ループ→フリーランド(左投)

1. 大谷:三振

2. 吉田:フォアボール

3. 村上:セカンドゴロ
ダブルプレーで3アウト

4回表 日本 2-1 アメリカ

1. リアルミュート:ショートライナー

2. マリンズ:レフトライナー

3. アンダーソン:ライトフライ

戸郷、4回表を3人でピシャリと抑える。

4回裏 日本 3-1 アメリカ

1. 岡本:左中間へのホームラン!!
日本3-1とリードを広げる

2. 山田:ライトフライ

3. 源田:三振

4. 中村:サードゴロ

5回表 日本 3-1 アメリカ

ピッチャー交代 戸郷→高橋宏斗(右投)。侍ジャパン最年少の高橋宏斗がマウンドへ。

1. ベッツ:内野安打
3塁方向への高いバウンドの打球。一度は1塁アウトの判定も、リプレー検証でセーフに

2. トラウト:三振

3. ゴールドシュミット:三振

4. アレナド:レフトへのヒット
2アウト1・2塁のピンチ

5. シュワーバー:センターフライ

高橋宏斗、ピンチを迎えるも無失点で切り抜ける

5回裏 日本 3-1 アメリカ

1. ヌートバー:ライトフライ

2. 近藤:フォアボール

3. 大谷:セカンドゴロ
ゴロの間にランナーが進みツーアウト2塁

4. 吉田:ピッチャーゴロ

この回の後、大谷がブルペンに入る。WBC決勝戦での大谷の二刀流に期待高まる。

6回表 日本 3-1 アメリカ

ピッチャー交代 高橋宏斗→伊藤(右投)へ

1.ターナー:レフトフライ

2. リアルミュート:サードゴロ

3. マリンズ:三振

伊藤、3人で抑える見事なピッチング。

6回裏 日本 3-1 アメリカ

ピッチャー交代、フリーランド→アダム(右投)

1. 村上:三振

2. 岡本:三振

3. 山田:フォアボール
山田、初球から走って盗塁成功。2アウト2塁

4. 源田:フォアボール
ツーアウト1・2塁になり、打順の近づいた大谷がブルペンからダグアウトに戻る

5. 中村: フォアボール
ツーアウト満塁

6. ヌートバー:ライトフライ

ツーアウト満塁のチャンスを迎えるも、得点ならず。

7回表 日本 3-1 アメリカ

ピッチャー交代、伊藤→大勢(右投)

1. マクニール:フォアボール

2. ベッツ:レフトへのヒット
ノーアウト1・2塁

3. トラウト:ライトフライ

4. ゴールドシュミット:ショートゴロ
6→4→3のゲッツーで3アウト

スタジアムにUSAコールが響く中、大勢がピンチを迎えるも無失点で7回を締める。

7回裏 日本 3-1 アメリカ

ピッチャー交代、アダム→ベドナー(右投)

1. 近藤:サードフライ

2. 大谷:ショートへのヒット
ギリギリの判定に、アメリカがリプレー検証を求めるもセーフに。ブルペンから戻ってきた大谷の全力疾走がいきる

3. 吉田:サードゴロ
5→6→3のダブルプレーで3アウト

残り2回を残し、両者譲らず。ゲームは緊迫したまま、ダルビッシュがマウンドへ。大谷は再びブルペンに入る。

8回表 日本 3-2アメリカ

ピッチャー交代、大勢→ダルビッシュ(右投)

1. アレナド:センターフライ

2. シュワーバー:右中間へのホームラン
アメリカ、3-2と1点差に迫る

3. ターナー:センター前に落ちるヒット
ピッチングコーチがダルビッシュのいるマウンドへ

4. リアルミュート:ショートフライ

5. マリンズ:センターフライ

ダルビッシュ、ホームランで1点差まで迫られるも、USAコールが鳴り響く中で後続を断つ。

8回裏 日本 3-2 アメリカ

ピッチャー交代、ベドナー→ウィリアムズ(右投)

1. 村上:三振

2. 岡本:三振

3. 山田:フォアボール
山田、緊迫した場面で再び盗塁を決める。ツーアウト2塁

4. 源田:サードゴロ
際どい判定に日本がリプレー検証要求するも、覆らず。3アウト

大谷がゆっくりと9回のマウンドへ上がる。大谷vsトラウトの勝負に、場内の期待高まる。

9回表 日本 3-2 アメリカ

大谷、DH→ピッチャーへ。泥のついたのユニフォームの大谷。場内に響き渡るUSAコール。

1. マクニール:フォアボール
アメリカ、同点のランナーを出して上位打線へ

2. ベッツ:セカンドゴロ
ダブルプレーでツーアウト。日本、WBC優勝まであとアウト一つ。トラウトを迎える

3. トラウト:お互いに旗手を務めた大谷とトラウトが、9回ツーアウトで対戦。フルカウントからの勝負は…


大谷、トラウトから三振を奪い試合終了。勝利の瞬間、グローブと帽子を投げ捨て吠える大谷の元にチームメートらが駆け寄り、14年ぶりのWBC優勝に歓喜した。

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