PRESENTED BY 日本農産工業

「これだけでいい、これだけでおいしい」たまごかけご飯が、時代を超えて愛されるワケ。

『たまごかけご飯だって、立派な自炊です。』の著者・白央篤司さんと、“たまごソムリエ”に聞きました。
Getty Images/iStockphoto

私は、いわゆる「凝り性」だ。ハマったものはとことんこだわるタイプで、特においしいものとなれば、リサーチの労は惜しまない。が、調理の手間はかけたくないのが本音だ。

そんな私が今、ハマっている料理がある──。それは、「たまごかけご飯」

世界一おいしいたまごかけご飯を、世界一手軽に作るために。

その衝撃的なタイトルでたちまち話題となった自炊本『たまごかけご飯だって、立派な自炊です。』の著者・白央篤司さんと、日本初のブランド卵「ヨード卵・光」の“たまごソムリエ”に、その秘訣を聞きました。

メロンパン、バナナ...そして私は、たまごかけご飯に辿り着いた。

私には、一日を元気よく始めるための、毎朝欠かさない日課がある。それは、たまごかけご飯を食べることだ

中学校、高校の6年間は毎朝欠かさずメロンパンを食べていたし、大学4年間は、毎朝バナナを食べ続けた。そして社会人になってからは、もっぱらたまごかけご飯派だ。

温かいご飯に、卵を割って、醤油をたらして混ぜるだけ。手軽で、洗い物も少なく、そして何よりおいしい。納豆やキムチ、海苔、とろろ...挙げたらキリがないほど、いろいろな食材や調味料と相性が良く、毎日食べても全く飽きることがない。

最近では、SNSや動画サイトでたまごかけご飯のアレンジレシピがバズることもしばしば。

「人は、なぜこんなにもたまごかけご飯の魅力に取り憑かれるのだろう?」

その人気の謎を紐解くべく、まずは卵をこよなく愛するフードライター・白央篤司さんに話を聞きました。

白央篤司(はくおう・あつし)さん/「暮らしと食」、郷土料理やローカルフードがメインテーマのフードライター。CREA WEB、Hot Pepper、サイゾーウーマン、hitotemaなどで連載中。主な著書に『にっぽんのおにぎり』『ジャパめし』『自炊力』『たまごかけご飯だって、立派な自炊です。』など。
白央篤司(はくおう・あつし)さん/「暮らしと食」、郷土料理やローカルフードがメインテーマのフードライター。CREA WEB、Hot Pepper、サイゾーウーマン、hitotemaなどで連載中。主な著書に『にっぽんのおにぎり』『ジャパめし』『自炊力』『たまごかけご飯だって、立派な自炊です。』など。
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── 『たまごかけご飯だって、立派な自炊です。』このタイトルに救われたのは私だけではないと思います。数ある手軽なレシピの中でも、たまごかけご飯を選んだ理由は?

白央さん(以下、白央) これ以上簡単な料理もないと思います。

生卵だけ、または白ご飯だけでは、やっぱりちょっとさびしい。なのに、この2つを掛け合わせると満足度がグンと上がる。なんなら、これだけでも一食になる。こんなにシンプルなことでも「充分に、もう自炊だよ」と伝えるために、最適なものだと思いました。

それに、卵は栄養を補うのにとても良い食材。ビタミンCと食物繊維以外の栄養素をすべて含んでおり、なかでも良質なタンパク質が豊富です。栄養を考える上では、ともかく三食を抜かないことが大事です。忙しいとき、余裕のないときに、たまごかけご飯はおすすめですよ。

── 今、たまごかけご飯ブームが再来しているのかなと思いますが、その魅力は時代によって変化しているのでしょうか?

白央 戦前までさかのぼれば、卵も白飯もぜいたく品だった時代があります。そして戦後の経済成長を経て飽食の時代になり、素朴なたまごかけご飯は話題にもあがらなくなっていく。

けれど、現代はまた“余裕”のない時代です。コロナ禍で外食も難しくなっている。しかし、家ごはんの用意を毎日毎日しっかりやる気持ちの余裕も持ちにくい。そんなときに、たまごかけご飯が復権するのかもしれませんね。

「これだけでいい、これだけでおいしい」
用意がラクなものに頼ると、心に少し余裕が生まれます。余裕ができて、気分がのったときに、「他のおかずも用意してみるか」なんて気持ちが生まれてくるんじゃないでしょうか。

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── 白央さんが考える、卵の魅力を教えてください。

白央 まず値段が安定しているのがありがたい。スーパーで買えるもので、じゅうぶんおいしいし、さまざまな栄養を含んでおり、三食の中に組み込むことでバランスを整えやすい。そしてすぐ腐るようなものでもない。

強すぎない味わいながらコク深く、たまご焼き、目玉焼き、炒りたまご、オムレツ、オムライス、ゆで玉子と加工バリエーションが豊富である。食べたときの満足度が高い。

総じて、家事料理を担当する者にとって、大変頼もしい食材であることが魅力です。

飼料メーカーだから作れた、「おいしい卵」

卵の素晴らしさを知った私は、たまごかけご飯に欠かせない、おいしい「卵」を求めて、日本初のブランド卵であるヨード卵・光を生産・販売する日本農産工業株式会社を訪ねました。

「おいしい卵って、どんな卵?」

同社 ヨード卵部の古賀隆宏さん、清水順也さんに聞きました。

(写真左から)日本農産工業株式会社 ヨード卵部 マーケティンググループの古賀隆宏さん、清水順也さん。
(写真左から)日本農産工業株式会社 ヨード卵部 マーケティンググループの古賀隆宏さん、清水順也さん。

──卵の“プロ”のお二人に、ぜひ聞きたいです。おすすめのたまごかけご飯のアレンジ、教えてください!

古賀さん(以下、古賀) 私も、朝ごはんはたまごかけご飯派です(笑)。手軽で栄養も摂れて、しかもおいしい。素晴らしい料理だと思います。

当社のヨード卵・光は味がしっかりしているので、「塩」で食べてもとってもおいしいですよ!

卵のおいしさを楽しむには、やっぱり生で食べるのが一番。ぜひ、すきやきの時にも使ってほしいですね。

清水さん(以下、清水) 私は、キムチや納豆でたまごかけご飯をアレンジするのが好きですね。ごま油をたらしてもおいしいですし。前に柴漬けと一緒に食べてみたら、「味変」になって、ますます箸が進みました。

あとは、お菓子作りにはやっぱりおいしい卵を使って欲しいです。ヨード卵・光を使うと、ケーキの生地がフワッフワになりますよ。ぜひ、クリスマスにおうちで挑戦してみてください。

── お二人が考える「おいしい卵」って、どんな卵なんでしょうか?

古賀 いろいろありますが、一番はコクですね。ヨード卵・光は大規模なリニューアルを迎え、パッケージも大きく変わったんです。筆で書いたような「光」の文字が消えてるんですよ...気が付きましたか?

2020年12月9日から、新しいパッケージに。
2020年12月9日から、新しいパッケージに。
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一番目立つ、「コク3.5倍」の文字。味覚センサーという、味を科学的に数値化する装置を用いた調査で、ヨード卵・光は、一般的な卵の平均値と比べてコクが3.5倍以上あることがわかりました。

清水 私たちが自信を持って届ける「コク3.5倍」を、ぜひ多くの人に味わってほしいと思います。食べるものとして、「おいしさ」は切っても切り離せないですからね。

飼料メーカーとしての強みを生かした、「ニワトリが食べるものから違う」というこだわりで、栄養、そしておいしさを実現できているんです。

古賀 当社は、もともと家畜が食べる配合飼料のメーカーですからね。研究を進める中、ニワトリの飼料に海藻粉末などを配合することにより、海藻に含まれるミネラル「ヨード(ヨウ素)」が、ニワトリの体内から自然な形で卵に移行することが判明したんです。

その技術を商品開発に生かし、1976年に発売したのが、このヨード卵・光です。

清水 しかし発売当時は国民の健康志向がまだまだ低く、また、「卵の値段は変動するし、安いもの」であったため、1個50円(当時)と相場よりも比較的高い価格が設定されたブランド卵はなかなか受け入れられなかったと聞いています。

しかし、当時の営業担当者が山手線を一駅ずつ降りて、駅前のあらゆる食料品店をまわり、徐々に置いてくださる店舗が増えました。次第にその味を知っていただき、「おいしくて、手軽に栄養も摂れる卵」として人気になり、今では認知度約8割と、卵の中では圧倒的に知名度の高いブランド卵になっています。

── 名刺を拝見したら、清水さんは「たまごソムリエ」でもあるんですね。せっかく今日は卵の“プロ”に話を聞けたので、最後に豆知識を教えてください。

清水 卵のおいしさ、栄養と、正しい知識を伝えたい一心で、勉強して試験を受けました。「卵はコレステロール値を上げるから、1日1個しか食べちゃダメ」というように、誤った情報が多いんですよね...(涙)。

たまごソムリエである私が声を大にして言いたいのは、生卵についている白いヒモのような「カラザ」は、とらないでください!ということです。カラザは、卵の中で卵黄を中央に繋ぎ止める役割があるのですが、栄養がたくさん詰まっているんです。取り除かずに、そのまま食べるのがおすすめです。

古賀 私からも一つ!卵は、茹でると腐りやすくなるんです。知ってましたか?

賞味期限が近づくと「とりあえず茹でよう!」「火を通そう!」と考える方が結構いらっしゃるんですけど、逆なんです。火を通すと、腐敗を防ぐ成分が働かなくなってしまうため、生のまま冷蔵庫で保管する方がもつんですよ。

◇◇◇

3人の“プロ”たちに話を聞いた、たまごかけご飯、そして卵へのこだわり。

私たちの食卓を支える、手軽で栄養満点な名脇役へのリスペクトを込めて、これからもおいしい食べ方を追求していきたい。

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