今週は、お休み中の別所哲也さんに代わって、
J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」(略してJTMR)をお届けしました。
局に到着した朝5時はまだ夜モードの東京も
数分もすれば、こんなにもまぶしい朝焼け。
ご一緒したのは、ハフィントンポスト日本版の編集長、竹下隆一郎さん。
このコンビでお届けするのも最終日ということで、
ハフィントンポストが行なっているソーシャルアクションをご紹介しました。
「女性のカラダと働き方について、オープンに話そう、みんなで考えよう」という
#ladiesbeopen(レディースビーオープン)活動です。
発端は、編集部の井土亜梨沙エディターが、
上司である竹下さんに「ひどい生理痛」の悩みを打ち明けたこと。
男性上司、女性部下、それぞれの立場から心情が綴られています。
→ハフィントンポスト記事
「私、生理痛がひどいんです・・・」 女性部下から告白されて困った」(竹下さん)
「社会人3年目の私が、恐る恐る上司に「生理」について話してみた」(井土さん)
今朝のスタジオには、井土亜梨沙さんご本人に来ていただきました。
みんなを明るくする雰囲気と笑顔が素敵な井土さんですが
毎月、起き上がれないほどの重い生理痛と付き合いながら
一人でずっと悩んでいたのかと思うと、同じ女性として胸がちくりとします。
番組Webサイトにもたくさんのコメントが寄せられましたし、
#ladiesbeopen ツイッターでも意見が飛び交いました。
「言い出しにくい話を掘り下げてくれた」
「無理して仕事に出て体調崩してしまう方が損失が大きいのでは?」
「更年期障害も辛いですよー」
「女性同士でもコミュニケーションが必要」
「朝から生理の話は不快です」
「メディアでこの案件を聞けたのは初めて。共感します」
「出産後の復帰も悩ましいですよ」
などなど。忙しい平日朝の8時半、
女性はもちろん、男性からもたくさんのメッセージを頂きました。
本当にありがとうございました。
賛と否の両論が出るほどに、
たくさんの想いや感情が重なるほどに、議論は深まっていくものですよね。
話すことも、話さないことも、もちろん個人の選択。
それでもなお、「上司に相談してみよう」という井土さんの思い切った勇気は
ひとつの意義ある「一石」だったと思います。
(英訳された井土さんの記事は国際女性デーに世界配信され大きな反響を呼びました)
そして、しっかり受け止め、
テレワークなど導入しての働き方改善にすぐ動いた竹下さん。
そんなとき上司としてどう対応するか、
ひとつのモデルケースになるのではと思いました。
井土さんの記事を読んで、同じ女性として、私もこの辛さに共感しました。
私自身も20代に仕事が本当に忙しくて、でも、ひとつひとつ覚えていくことが楽しくて、
身体に異変をきたしていたことに気づけませんでした。
今思い返してみれば、たくさんの人が行き交う地下鉄のコンコース内で
思わずしゃがみこんで動けなくなったことが多々ありました。
それでも、「5年後も10年後も、気持ちさえあれば同じペースで働けるはず。
そのためにも、今しっかりやらないと!」
と、あまりにも無邪気に思っていたのです。
(気持ちにカラダもついてくるだろう!という若さゆえのナゾの自信...)
「自分だけは大丈夫」という思いもありますが、
やはり体は、知らないうちに年々変化していくものですよね。
その後、30代に婦人科系の手術を経験し、人生観と仕事観が大きく変わりました。
これからの人生、まだまだ色々なことを楽しんでいきたい。
そのためには、この先も働いていきたい。
だからこそ、一生のパートナーである自分の体を「知り」、
まわりの人と情報を共有することも重要なのだと感じました。
それぞれみんな違うカラダですが、それぞれによりよい働き方があるはず。
仕事とカラダのいい関係。
日々の細々したことでどんどん流れていく私たちの毎日ですが、
この機会に、ふと手を休めて、考えてみてはいかがでしょうか。
慌ただしい朝、「聞き逃した!」という方はこちらのラジコタイムフリーでどうぞ。
来週のJTMRは、平井理央さんナビゲートです!
(2017年3月23日「秀島史香のブログ Fumika Hideshima『ラジオで「女性のカラダと仕事のいい関係」をみんなで考えてみた』」より転載)