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2015年04月07日 15時59分 JST | 更新 2015年04月07日 15時59分 JST

非グローバル人材、超内向き志向だった私がGlolea![グローリア=Global+Learning]を志すようになった理由

「ちょっとグローバル思考なママ&キッズのための情報サイト」を運営しているような人はどれだけグローバルな人なんだろう?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

はじめまして! 日本最大級 ちょっとグローバル思考なママ&キッズのための情報サイトGlolea![グローリア]編集長/ライフスタイル研究家...プライベートでは5歳児のママとして子育てに大奮闘中の内海裕子(うつみひろこ)と申します。今回から、ハフィントン・ポストにてブログを書かせていただくことになりました。よろしくお願いいたします。

今回は、自己紹介ということで、私自身について少しお話をさせていただきたいと思います。「ちょっとグローバル思考なママ&キッズのための情報サイト」を運営しているような人はどれだけグローバルな人なんだろう?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

■グローバルママは、非グローバル人材だった!

もしかしたら、生まれは海外。高校や大学で留学し、外資系をバリバリ渡り歩いて...みたいなイメージをお持ちになる方もいらっしゃるかもしれないのですが、実はそれとは真逆。

高校生くらいまでは超内向き志向、完全な非グローバル人材の典型モデルとして育ってきました。海外にも出たことがありませんでしたし、日本の伝統文化が大好きで、茶道・華道・書道・剣道に没頭するくらい生粋の日本びいき。大学でも日本の伝統×食について深く学びたいと、醸造学を志し、日本人は日本語だけしゃべっていればOK!と...そんな感じで大学2年生頃まで過ごしておりました。

しかし、ある時

「私が学んできたこの日本の良さを、海外に向けて発信したらどれだけ楽しい反響があるのだろう?」

と、ふと思いはじめ、英語は大のニガテだったにも関わらず、大学卒業後の進路として、アメリカの小学校でインターンするプログラムに応募。当然、ネイティブ・スピーカーによる英語の口頭試験があったのですが、英語の質問に対して日本語で対応...想いだけはしっかり通じたのかギリギリ合格して、めでたく単身渡米することになったのが、人生の大きな転機になりました。

■ひとりの日本人が子ども達にできること

派遣されたのは、広大なアメリカの中でも、日本人は私ひとり...というド田舎中のド田舎。大草原の小さな家の世界が拡がるペンシルベニア&NYの外れにて、地域唯一の日本人として、現地の先生方々と共に、3〜15歳の子ども達を中心にシニア世代の生涯学習も含め、総計約800人に親善大使のような位置づけで日本文化・日本語教師として教鞭をとって来ました。

それまで、英語は落第点ばかりとり続けていた私でしたが、初めて教壇に立った日から、なぜか私の授業は毎時間の大盛り上がり。先生達にも「Hiroko is the natural teacher!!/あなたは天性の教師だわ!」と褒められるほどでした。

現地小学校で日本語&文化を教える活動は新聞にも取り上げていただきました

しかし、大人の中には良い意味でも悪い意味でも「日本人とは...」という先入観を持って、私に触れてくる人も居ましたし、私自身も典型的なステレオタイプな日本人だったため、例えば「アメリカ人はみんな銃を持っているんでしょ!」などと言って笑われたり...。

大人は、知らず知らずのうちに流れてくる情報から国への先入観を持ってしまっているものなのだなと思いましたし、これまでの人生で触れてきていない異文化をスッと受け入れられる人と、受け入れられない人もいるのだなということも実感してきました。

日本が大好きになった子ども達。彼女達は寿司文化について調べてプレゼンテーションしてくれました

しかし、子ども達は全く違う。たった1年間の短い任期でしたが、一番初めの授業から最後の授業まで目をキラキラ輝かせて、まっさらな心で毎回の授業を楽しみにしてくれ、授業をすればするほど日本に興味津々。自分なりに日本について調べてくれたり、日本語を自宅で練習して披露してくれたり。日本のことを心底大好きに育ってくれました。

授業ではゆかたの着付けも行いました。女子達は大喜び

この経験から、先入観も、固定概念も、差別心もない幼少期に異文化に触れることの重要性を強く感じました。

そんな想いを持ち、ホクホクした気持ちで日本に帰国した直後。私にとって生涯忘れられない小さな出来事がありました。

■私の中にある大きなメンタルブロックに気付かされた些細な出来事

「せっかく、英語力もついたことだし色々な国の人ともっと交流してみたい!」

という思いに駆られ、帰国後には都内のゲストハウス(俗にいう「ガイジンハウス」)というところに移り住み、日中はWebメディアの編集者をしながら、住まいは一つ屋根の下で20〜30カ国の人々との40人ぐらし...という、It's a small worldリアル版の世界に約6年弱身を置きました。

ゲストハウスへの引っ越し当日の話です。

荷物が重すぎて自室のあった2Fに物を運ぶのに困っていたところ、親切にも南米系の男性が「荷物運んであげますよ!」と声をかけてくれました。

それまで欧米圏の方、アジアの方と触れてきた経験はありましたが、私にとっては初めて触れる南米の人。

瞬時に心とカラダがこわばるのを感じ「結構です!」ときっぱり拒否。口では「世界は一つ〜♪」と歌いながらも、まさに自分の中にある大きなメンタルブロックに気付かされた出来事でした。

その後数年間にわたり、アジア、大洋州、北米、中南米、欧州、中東、アフリカ...と世界各国から集まった人々と共に、まるで家族のように暮らす中で、私の中ですっかりメンタルブロックはなくなっていましたし、気がつけば、異なる習慣や異文化、異なる顔つきを持つ人々とのコミュニケーションは楽しく、興味津々に。違いがあるからまたこの世界は楽しいのだということを強く感じながら日々過ごしてきました。

しかし、「あの時の自分の生理的な拒否反応はなんだったのだろう?」と、小骨が刺さったようなチクリチクリとした感覚を心に持ち続けながら、なんとも言えない感情に向き合い、あの一瞬の出来事を自分なりに長年分析をしてきました。

■メンタルブロックは危機回避の本能

世界中で、異なる習慣や異なる文化に対する差別心をなくそうという運動や試みがあります。

しかし、ある一定の年齢まで触れてきていない世界というのは本能的に「生存を脅かすもの」「危険である」「自分には不要」と脳が認識してしまうらしいということがわかってきました。また、一度出来上がったメンタルブロックを外すのはとても時間や継続的な経験が必要ということも知りました。

逆に、メンタルブロックが出来上がってしまう前の幼少期から、世界の多様性に触れることで、世界とポジティブにつながる感覚を自然に養うことができるというのも、実際に、日本各地・世界各国での取材を通じてわかってきました。

■Global+Learning=Glolea![グローリア]する次世代を育むために必要なこと

世界情勢も、日本の先行きも不透明な難しい時代の渦中にいる私達。合わせて、日本は世界に類を見ない人口減少時代に突入しており、日本国内だけで経済活動をなんとかできてきた時代も終焉を迎えてきています。

日本の若者が内向き志向だと言われて久しい昨今ですが、次世代は、多様で様々な文化背景を持つ世界中の人たちとポジティブにつながり、新しい価値を創造していく素養がより強く求められる時代に入っていくことは間違いないでしょう。

現在、子どもたちと共に世界とつながり学び続けることをGlobal+Learning=Glolea![グローリア]すると定義し、日本各地・世界各国のGlolea!なママ達をネットワークしています。

ある日突然、子ども達がひとりで世界に目を向けることはありません。

グローバル教育というと「まずは英語!」という話が出てきがちですが、そもそも言語はコミュニケーションするためのもの。コミュニケーションする相手への興味感心や「コミュニケーションしたい!」という気持ちがなければ、言語の学習もただの苦行です。

では、異なる文化やバックグラウンドを持つ人達とコミュニケーションをとることに意欲を持つ気持ちを次世代に育むためには何が必要でしょうか。

一番効果的なのは、一番身近な社会であるパパ&ママの視点や行動、日々の学校教育の中でこそ自然に育まれていくということを数々の取材から導き出してきました。合わせて、子どもと一緒なら親御さんもGlolea!マインドを育みやすいということもわかってきました。

新しい時代をしなやかに切り開く一つの突破口として、共に、Glolea!な要素を織り込みながら次世代を育むことを、小さなアクションからはじめてみませんか?

次回以降は、私が個人的に注目しているGlolea![グローリア]な子育てなどについてお話していこうと思います。