1996年、ジャレット・アダムスさんは、17才の時、友達ふたりと大学のパーティーに行った。
その後、女子学生の部屋に3人で行ったのが、不幸の始まりだった。
女子学生はその3人に暴行されたと訴えた。
ジャレットさんは、無実を訴えた。たしかな証人もはっきりした証拠もなかったが、禁錮28年の有罪判決を受けた。
バスケットボールやチェスをやって壁の向こうでの時間を過ごしていた彼だが、ある囚人が彼にこういった。
「座れよ。おれは自分がやったことが原因でここにいる。だが、お前は証拠もないデタラメのためにここにいて、出ていこうと戦いもしない」
彼の言葉がジャレットさんの闘争心に火をつけた。
彼は外部の団体の助けも得て、2006年、巡回区控訴裁判所で無実を勝ち取ることができた。
刑務所で無為に過ごした時間は、10年に及んでいた。
2007年出所後、彼にはお金も仕事もなく経済的に苦しい状況だったが、法律家になることを決意し、大学に再入学した。
2012年に卒業して学位を得、秋にはロースクルールへの入学を許された。
そしてこの秋に卒業予定の彼は、彼の無罪を決めた巡回区控訴裁判所での、公益フェロー(public-interest fellow)になるための2年間の生活費を、募金してもらう活動を行っている。
以上、redditで話題になっている記事の要約である。
こういう人を見ると、いったい、その揺るぎないモチベーションがいったいどこから沸き上がってくるのか、それが枯れそうもないのはなぜか、驚かざるをえない。
ほんのちょっとしたことでモチベーションの低下してしまう僕とは、ハートの構造が違うのかなと思ってしまう。
たしかに、モチベーションをいつも高く強く保っているように見える人は、僕の周囲にも何人かいるのだが・・・
頑張らねば。
(2015年5月20日「ICHIROYAのブログ」より転載)