社会主義革命の国、ベネズエラから応援するワールドカップ

ベネズエラに一つ、日本との共通点があるとすれば野球が盛んな国という点でしょう。ですが、ベネズエラでサッカーが不人気というわけではありません。

ベネズエラに一つ、日本との共通点があるとすれば野球が盛んな国という点でしょう。ですが、ベネズエラでサッカーが不人気というわけではありません。

ベネズエラはその他の南米諸国と同じく、熱狂的なサッカーファンも非常に多い国です。

残念ながら、ベネズエラのナショナルチーム(通称ビノティント)は、近隣のサッカー強豪のせいで存在感が薄いのですが、たとえ自国が出場していなくても、国中で抗議運動や政府による鎮圧が起きていようとも、今年もまた多くのベネズエラ人がこのワールドカップに熱狂しています。

当然、ベネズエラ政府もワールドカップを応援しています。そしてこれがベネズエラ国営放送TVesによるワールドカップのプロモーション映像です。

ありがちなラテン音楽、お腹の出たおじさんと微妙なセクシー系のお姉さんがボールを追いかける姿、よく見るとあまり盛り上がってない感、その他、映像の陳腐さについてはここでは言及しません。

問題は出演者です。

ゲスト出演しているのは、ポップ歌手、40代のセクシー系タレント、若手テレビタレント兼政治家などのベネズエラで有名な政府系セレブ達です。極めつけに、ベネズエラ政治界のナンバー2で軍隊を影で牛耳っていると囁かれているディオスダド・カベジョ国会議長のアイドル志望の娘まで出ています。

7年前、チャベス大統領は反政府的という理由で、当時は最大の民間の地上波放送局であったRCTVの免許を取り消し、閉局に追い込みました。そのRCTVを乗っ取って開局されたのがTVesです。

このようなメディア統制の結果、目も当てられないようなワールドカッププロモーションを見せられては、さすがにボリバル革命を支持するベネズエラ人も憎むべき資本主義のプロモーションに心を奪われてしまったのではないでしょうか。

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