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2017年12月22日 15時15分 JST | 更新 2017年12月22日 15時15分 JST

手当り次第に“考える”「2050年は人生110年社会に」

2017年も残りわずか。

うさぎと亀の話じゃないけど、亀のように一歩一歩着実に、

ゆっくりでもいいから毎日を大切に過ごしていけたらいいな...としみじみ思う。

「のそのそ」

でも、

「てくてく」

でも、

自分の足できちんと自然体で...だ。

「はやく大人になりたいなあ」と考えていた頃は、とかく急ぎ足になりがちだったけど、

いま大人になって(いい大人かどうかは別にして...)みるとつくづくそう感じる。

Kazuhiko Iimura

2017年も残りわずか。

ここにきてアメリカでは、急ごしらえの税制改革法案が議会を通過、

トランプ大統領は「歴史的な減税だ!」と意気軒昂だけれど、

実際は当の本人が選挙公約に掲げたほど低中所得層に恩恵はなく、

優遇されるのは大企業と富裕層だ。

まさにお金持ち好きのトランプの真骨頂(?)。

また、減税をすれば当然財政に穴があき、その額は約1.5兆ドル。

その穴をなんで埋めるかのかといえば、きちんとした制度設計ができていないよう。

予算を切り詰めるための一つの候補になっているのが、

低所得者層の子どもや母親らへのヘルスケア・プログラムへの支出のカット。

なんとも悲しいアイディアだ。

そうなると約900万人もの低所得者家庭の子どもが、

医療サービスを受けられなくなるらしい。

Kazuhiko Iimura

大統領就任直後から、

トランプの支持率は「歴史的な低さ」でほぼずっと30%台(Gallup Daily: Trump Job Approval)。

10月末にワシントン・ポストが行った世論調査では、

トランプ政権下で「政治の停滞が危険水準に達した」と考える国民が71%。

その原因はトランプ大統領自身にあると答えた人が85%にも達している。

じゃ、どうしてトランプが大統領になっちゃったの...という話だ。

ともかく、そんなこんなで2017年が終わっていく。

はやいものだ。

個人的なことでいえば、

今年は医療系の取材をたくさんしたなあ...というのが率直な感想。

つまり、それだけ加速度的に医療の各分野が進んでいるということだ。

がん治療に関しては免疫療法が完全に研究開発の主流になり、

新しい薬や様々なタイプの治療方法が登場してきた。

光免疫療法なんかは、近赤外線でがん細胞を瞬時に破壊するというから凄い。

はやく一般の医療現場でその威力を発揮して欲しいと思う。

Kazuhiko Iimura

それから一番驚かされたのが死んだ脳細胞を再生させる薬。

以前ここでも紹介(想像力を駆使して手当たり次第に"考える"「例えば新垣さん」 」)した、

脳梗塞や脳損傷でダメージを受けた脳を再生させる細胞薬のことだけれど、

まさにこれまでの医学の常識をくつがえす画期的なものだった。

リハビリをしても効果のなかった腕や足が動かせるようになったのだから。

この薬なども一日も早く治験を終えて認可されて欲しい。

そしていま取材しているのがアンチ・エイジングの分野。

現在進められている研究開発が成功すれば、

2050年までに人間の寿命は100歳~110歳まで延び、

尚且つ人生最後まで健康的な生活を送れるようになるのだという。

ある程度長生きをしても晩年は病気との闘い...ということじゃなくてだ。

これにはびっくり。

けれども、そんな長寿医療の発達も受け止め方はひとさまざま。

今月83歳になったあるアメリカ人のおじいちゃんにその話したら開口一番、

「そりゃ大変だ。もっともっと働かないといけなくなる」ときた。

「でも、健康なまま長生きできるのは良いことなのでは?」

と尋ねてみると、

「そんなに長生きしたら年金がなくなるよ」

とっても現実的な答えが返ってきた。

一日一日を大切に丁寧に過ごしているおじいちゃんならでは考え方だ。

なるほど、ものごとはいつだって複眼で見ないといけないということ。

2050年までにはまだ少し時間があるから、

そんな(超)高齢化社会に見合った制度をつくる必要がある訳だ。

人生に続編はある?

そうだね、ないよね...きっと。

だってひと繋がり、

一回きりだから"生き切ろう"って思えるのだろうから。

「続編」っていえば、その要望の多かったドラマ「逃げるは恥だか役に立つ」(TBS)が、

年末年始の昼間に一挙再放送されるという。

畑違いではあるけれど同じテレビ業界に身を置く人間にしてみればこれも驚きだ。

それだけ「森山みくり」をもう一度...という視聴者が多いのだろう。

もちろん年末には番組の再放送が多くなるけど、

大抵は、その夜に放送するスペシャル番組の番宣的に前年のものを流す...というケースが多い。

番組宣伝ではなく、純粋な再放送(それも二日間にわたって約12時間)というのは聞いたことがない。

TBS、ずいぶん思い切った編成をしたもんだ。

でもまあこれで普通に考えれば「逃げ恥」の続編...という話はなくなったのでしょう。

きちんと完結した良質の物語(原作もそうだし...)、

言い換えればシリーズ化に馴染まない性格の作品だから「続き」といってもね。

もしかすると制作スタッフや出演者の方々もそう考えているのではないかな...とも。

次なる傑作のために。

でもテレビ局には大人の事情、

例えば視聴率がとれるなら少し無理をしてでも...とかがあるからなあ。

ナニワトモアレ、みんなが楽しめればね。

楽しくないと、疲れるし。

なにごとによらず、人に楽しんでもらえるように、

みんないつだって全力、ベストを尽くす。

けれどもそのことと肉体的、精神的な疲れは別で、頑張った分ちゃんと疲れる。

からだは正直だから。

Kazuhiko Iimura

人生って長い?

それとも短い?

年齢によって感じ方が違うのはそれとして、

「短い」って感じるときの方が充実しているのかも...。

そんなとき、

いつもずっと、ただ静かに隣にいてくれる人がいるといいよね。

例えば気心の知れた幼馴染とか。

べたべたする関係じゃない。

大事なとき、一緒にいて欲しいとき、傍にいてくれる。

そんな穏やかな人だ。

けれども、いまある、

自分の在り方にとらわれると自分を見失う気がする。

生き方、生活のスタイルを変えないで、日常を送っていく。

まわりからの視線は、ことあるごとに良くも悪くも変わる。

これは自然なことだ。

だから子どものころから家族や仲間と積み上げてきた時間や環境を、

自分の感性のまま、精一杯生きるしかない。

「自然体」って多分そんなことだ。

勢い込まず、でもその人なりに一生懸命考えて。

いまの立ち位置を確認しながら前を向いて、自分なりスピードで進んでいくしかない。

きっとそれが自分らしさのはずだ。

2018年は、そんな一年になればいいな...と思う。

考えて、前を見て、踏ん張って、もうひと頑張り...

(2017年12月22日「TVディレクター 飯村和彦 kazuhiko iimura BLOG」より転載)